強烈な紫外線やビルから吐き出される熱風、過剰な冷房などで、どんなにケアをしても痛めつけられてしまう夏の肌。そろそろ肌の疲れを感じる人も多いはず。
爽やかに秋を迎えるためには、夏の疲れは夏が終わるまでに取り去ってしまうのが正解!
そこで、基礎化粧品のローションをハーブで作ってみませんか?
厳しい自然を生き抜いてきたハーブは、自らが生きるための必要なチカラと成分を持っています。
このハーブの持つチカラを正しく利用したハーブローションは、お肌にやさしい潤いを与えてくれます。
今回は、日焼け後などに効果的な、ポットマリーゴールドのローションをご紹介します。優しいハーブの香りがほのかにして、ココロもいたわってくれるローション。洗顔後のお肌にたっぷり使って自然のうるおいを与えてください!
ポットマリーゴールドで”夏バテ肌”撃退!
夏は冷房で思いのほか肌が乾燥してしまうもの。乾燥はシワを作るのみならず、肌のバリア機能を低下させてかゆみや炎症を引き起こすことも。
また、夏の強い陽射しにより、お肌は自分が思うよりも”夏バテ”しているものです。シミやソバカスを防ぐには、早めのケアが大事。
ポットマリーゴールドは、ビタミンCが豊富。吹き出物や乾燥を抑え、保湿効果も高いハーブです。デリケートな肌質の乾燥対策にもなり、炎症を抑える効果もあるので、日焼け後のケアとして荒れた肌をいたわります。
<ハーブローションの材料>
ポットマリーゴールドのドライハーブ・・・大さじ1杯
精製水・・・100cc
グリセリン・・・50cc
無水エタノール(または日本酒やウォッカ)・・・適量
※精製水は、不純物が取り除かれた純度の高い水。ローションの寿命を少しでも長くするために、ぜひお使いください。薬局で安く手に入ります。
※グリセリンは、油脂などから採取される天然の保湿成分。こちらも薬局で簡単に手に入ります。
※無水エタノールなどのアルコールを少し加えることで、ローションの防腐効果が期待できます。また、加えるほどローションのさっぱり感が増します。お好みで量を調節してください。薬局やアロマテラピーショップで手に入ります。日本酒やウォッカについては、アルコール度数が40%以上のもの、香りの弱いものを選びます。
<ハーブローションの作り方>
(1)ローションを入れるためのガラス容器を用意し、あらかじめ煮沸消毒をして、完全に乾かしておきます。
(2)ポットにドライハーブを入れ、沸騰させた精製水を入れます。冷めたら濾してグリセリンと無水エタノールを入れ保存瓶に移し、冷蔵庫で保存します。1週間で使い切ってくださいね。
※ローションを使うときは、ガラス瓶をよく振ってから、コットンにたっぷり含ませ、顔全体にパッティングしてください。
マリーゴールドは、古代エジプトでは若返りの薬として、またジプシーたちは万能薬として用いたハーブ。現在でも、肌荒れや炎症をやわらげるローションやフェイスクリーム、リップクリームなど薬用の化粧品名などによく利用されています。
花弁には肌をきれいにするはたらきがあり、フェイシャルスチームなどに使えば、美顔に効果が。このほか、ドライの花弁はサフランの代用としてライスやケーキ、プディングなどの色付けに用いたり、お茶として飲まれたりしています。
ポットマリーゴールドのお茶は、輝くような美しい黄金色で、香りが穏やか。解熱・発汗作用が強く、カゼの引き始めに熱があるときに飲むと効果的だそうです。