日本の1人当たりのプラごみ廃棄量世界第2位! 「知らなかった」79.8% 「ごみの分別で判断に困った経験がある」65.8% レジ袋の有料化、いくらまで受け入れられる? 「5円まで」が最多42.5%

「オレンジページくらし予報」では、国内在住の20歳以上の女性を対象に「プラスチックごみ」について調査しました。この世界的課題に対して、今年5月、日本政府が「プラスチック資源循環戦略」を策定し、2030年までには国内の使い捨てプラスチックを25%減らすことを、目標の一つに掲げました。
私たちのくらしにすっかり浸透しているプラスチック。だからこそ、目を背けるわけにはいかない問題ですが、「どうすべきか」の前にまずは現状の意識や、実際の行動についての把握が必要だと、実施したアンケートの結果です。


【ダイジェスト】
日本人1人当たりのプラスチックごみ廃棄量は世界第2位!これを「知らなかった」人8割
ごみは「分別している(必ず+だいたい)」97.6% 「資源かごみか」で迷った人61.4%
レジ袋有料化「受け入れられる」86.5%、「5円まで」許容できるが最多42.5%

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■ 日本人1人当たりのプラスチックごみ廃棄量は世界第2位!これを「知らなかった」人8割
2018年6月に発表されたUNEP(国連環境計画)の報告書『シングルユースプラスチック』によれば、日本のプラスチックごみの廃棄量を人口1人当たりに換算すると32kg、アメリカに次いで世界第2位です。なんと、こんな小さな国がプラスチックごみ大国だった、ということになります。このことを知っていますか? という問いには「知らなかった」という人が79.8%も。
それにしても、1人当たりの廃棄量が世界第2位というのは衝撃的な事実です。
ちなみに同じ『シングルユースプラスチック』によればプラスチックごみの総合量(国、地域別)は中国が第1位、第2位はEU諸国、第3位はアメリカ(2014年)で、日本はインドについで第5位でした。
このプラスチックごみ問題で最もクローズアップされているのが「海洋プラスチック」。なかでも、太陽光などで劣化した小さな「マイクロプラスチック」は今この地球上の陸海空、生き物すべてにとって大きな問題となっています。「“マイクロプラスチック”という言葉をご存じですか?」という設問には「意味まで知っている」25.2%、「言葉だけ聞いたことがある」36.7%、「知らない」38.1%で、「知らない」が最多でした。
しかし、1人当たりのプラスチックごみ廃棄量が世界第2位であることや、マイクロプラスチックのことは知らなくても、「プラスチックごみ」が問題らしい、という意識は調査の数字から見て取れます。
「家庭から出る“プラスチックごみ”は、環境に大きな影響を与えると思いますか?」には「そう思う」49.7%、「ややそう思う」42.8%、合わせて92.5%もの人が「プラスチックごみは環境に大きな影響を与える」と思っています。
そして「プラスチックごみを捨てるときにうしろめたい気持ちになったことはありますか?」には「ある」15.3%、「たまにある」36.3%、合わせて51.6%、半数以上の人がうしろめたさを感じているということもわかりました。

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■ ごみは「分別している(必ず+だいたい)」97.6%「資源かごみか」で迷った人61.4%
環境問題、プラスチックごみ問題は、自分の普段の生活と無縁ではないと、多くの人が感じています。「リサイクル」の第一歩はごみの分別であることも多くの生活者が知っています。だからこそ「あなたは家庭で出るごみを分別していますか?」という問いには「必ず分別している」66.8%、「だいたい分別している」30.8%と、合わせて97.6%が「分別している」と答えています。
しかし、この分別、本当にきちんとできているかは難しいところです。今回の調査でも、ごみの分別で「判断に困ったことがある」と答えた人のうち61.4%が「資源ごみ(リサイクル)にすべきなのか、可燃ごみなのか迷う」と回答しています。
ペットボトルは「資源ごみ」として分別、回収されていますが、その推定全量60万9千トンのうち、国内で再生樹脂となるのは29万8千トンと、半分以下にすぎません。たとえば、汚れているなど捨て方に問題があれば、リサイクルはされていないことも。理想とする「再生利用」に至るリサイクル率向上にはさまざまな課題があるようです。
また、ごみの分別で「面倒だ」と感じることは、どんなことかを聞くと「容器の汚れをふき取る・洗浄する・乾かす」63.2%、「シールやラベルをはがす」59.2%、「分別の判断に困るごみがある」45.9%などが上がりました。
さらに、ペットボトル以外のプラスチックごみの回収の仕方は、自治体によって差があります。「あなたのお住まいの自治体では、ペットボトル以外の“プラスチックごみ”をまとめて回収していますか?」には「“プラスチックごみ”(以下同)をまとめて回収」が49.2%、「“可燃ごみ”として回収」23.9%、「いくつかの種類に分別して回収」17.1%、「“不燃ごみ”として回収」7.5%とばらつきがありました。また、「資源ごみ」として回収するものにも自治体によって差があり、「食品の発泡トレー」は、回答者の住む自治体のうち48.4%が「資源ごみ」として回収していると答えました。
引っ越した先の分別方法が違っていた、というような混乱も起きてしまいそうです。
さらに、自分たちがまじめに分別している「資源ごみ」ですが、「きちんとリサイクルされているか気になる」と答えた人は78.8%(ある35.1%+たまにある43.7%)に上りました。

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■ レジ袋有料化「受け入れられる」86.5%、「5円まで」許容できるが最多42.5%
プラスチックごみ問題のキーワードとして「3R」という言葉があります。「Reduce(リデュース)」=ごみを減らす、「Reuse(リユース)」=使い続ける、「Recycle(リサイクル)」=再利用する」の3つのRのことです。
「あなたは“家庭から出るごみの量を減らそう”と意識していますか?」に74.5%(とても意識している20.2%、どちらかというと意識している54.3%)もの人が「意識している」と答えた今回の調査からもわかる通り、たくさんの人が「ごみを減らそう」と、Reduce(リデュース)を心がけていることがわかります。
ごみを減らすために実際に行動したことの1位は「マイバッグを持参する」87.1%でしたが、今検討されているのが「レジ袋」の有料化です。これについてどう思うか、という問いには「受け入れられる」86.5%(受け入れられる54.1%+どちらかといえば受け入れられる32.4%)と多くの人がレジ袋有料化に対し理解を示しています。さらに「有料化を受け入れる」と回答した人に「レジ袋1枚当たりいくらまでなら許容できますか?」には最多が「5円まで」42.5%、「2円まで」24.3%、「1円まで」12.1%という結果に。
プラスチックごみの量を減らす、使い捨てをやめる、そして再生させて使う―わたしたちにできることはほんの少しですが「この先の個人・国・世界の取り組みによって、状況が改善する余地があると思いますか?」という最後の設問には90.1%の人が「そう思う(そう思う46.4%+ややそう思う43.7%)」と答えています。


アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数979人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2019年6月18日〜6月23日

●「オレンジページくらし予報」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。

●『オレンジページ』について
失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊34周年を迎える生活情報誌。30~40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。発行部数=325,088部(2018年印刷証明付発行部数)。



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