日本最大、有機JASキノコ農場を全国拠点化 岐阜県のハルカインターナショナル 東証上場企業、新日本科学など5社と事業連携 大手流通、外食と循環型農林業モデルを促進 不用菌床で有機JAS薬草栽培、平飼い養鶏も

種苗法の菌床キノコ品種登録メーカー、株式会社ハルカインターナショナル(岐阜県郡上市和良町横野、井上九州男会長)は、全国5か所で新規事業者とともに有機JASキノコ農場を始動させました。ハルカ社を中軸とした事業連携によって、2022年までにキノコ菌床の生産規模を現状の5倍以上の500万本、連携グループ全体の売上規模は30億円規模を目指します。海外に立ち遅れている日本のオーガニック農産物市場で、生産販売だけでなく、循環型農林業の事業企画が可能なプラットフォーマーとなります。

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ハルカインターナショナルの農場全景

ハルカ社と連携したのは、東証上場企業の株式会社新日本科学、ベストプラネット株式会社、東日本ハルカ株式会社など5社でそれぞれ、鹿児島県や愛媛県、宮城・福島県などの自社敷地などでシイタケ、キクラゲの菌床製造を行い、今後、参入するキノコ生産者に菌床販売を行います。事業連携では、国産干しシイタケ普及協会を8月に発足させ、学校給食などの産地偽装を是正するとともに、安全な国産干しシイタケの生産、普及を図ります。国産干しシイタケは海外からの引き合いが増えており、海外輸出も進めます。

新日本科学では鹿児島県の自社敷地340ヘクタールの広大な敷地で、菌床製造とキノコ栽培を2020年から開始します。また、東日本ハルカは、福島県大熊町で震災復興支援事業として約4億円を投じて、2020年から菌床製造拠点などを立ち上げます。このほか、上場企業を含む5社程度から協業打診があり、2025年ごろには全国10ブロックで連携事業者の各生産拠点ができる見込み。

ハルカ社の連携グループ化の最大の特色は、事業の初期投資が既存業界の半額以下で立ち上げられる一方で、商品価値がより高い有機JASキノコの認証取得が容易な点。その上で、従来の業界では出来なかった循環型農林業モデルとして、広葉樹など山林の雑木、河畔林を、菌床原料に活用。キノコ栽培を終えた不用菌床はオーガニックな優良堆肥として、有機JAS農産物の生産が可能。また、世界的に需要が高まっている平飼い養鶏の飼料、敷材としても利用され、事業全般が世界最先端のSDGsモデルとなっています。

中軸となるハルカ社は現在、日本唯一の有機JAS菌床シイタケと、日本最大の生産拠点となった有機JASキクラゲを生産販売。連携グループ各社には種菌、菌床、栽培ハウスなどの資機材、生産管理技術を提供しています。主力のシイタケは大手流通、キクラゲは大手外食に供給、いずれも、出荷拡大の要請を受けているため、連携各社からも供給してもらう予定。また、有機JAS農産物の需要は拡大の一途にあるため、大手流通などの直営農場化についても協議を開始しています。

ハルカ社の循環型農林業モデルは、森林資源の調達が容易で、耕作放棄地が多い過疎地域の自治体にとって、農業志向の企業誘致モデルになるため、全国の自治体関係者の視察も多くなっています。ハルカ社はこれまでにキノコの女王、キヌガサタケの商用人工栽培に日本で初めて成功。栽培が難しかった国産キクラゲの生産を一挙に拡大するなど技術革新を図ってきました。さらに現在、菌床栽培で一番困難とされる菌床の培養管理工程で、画期的な生産管理をほぼ確立。低コストで、簡易な管理は、「菌床の原木管理型」栽培の確立とも言え、菌床事業者だけでなく、原木栽培事業者からの参入も容易になると想定しています。


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