洗濯行動が生理・心理に与える影響を科学的に解析 超コンパクト衣料用液体洗剤『トップ ハレタ』の作用により洗濯の負担軽減を確認

ライオン株式会社(代表取締役社長・濱 逸夫)ファブリックケア研究所は、青山学院大学理工学部 野澤 昭雄教授と共同で、洗濯工程の中の「洗濯物をたたむ工程」「洗濯機から取り出す工程」の生理・心理状態および行動を科学的に解析しました。
その結果、『トップ ハレタ』を使用した洗濯行動では、(1)カラッとふっくらした仕上がりがたたむ作業の心理的ストレスを低減する、(2)洗濯物が絡みにくいため取り出す作業の身体的負担を低減することが分かりました。


1. 研究の背景
当社ファブリックケア研究所では、洗濯時の行動による身体的・心理的ストレスを、感性工学の手法を用いて評価する研究を行っています。
2018年8月29日に新発売した超コンパクト衣料用液体洗剤『トップ ハレタ』は、洗濯物の晴れた日の乾きあがりに着目し、部屋干しでも洗濯物がカラッと乾いてふっくら仕上がる特長を持った洗剤です。従来洗剤で洗濯後、部屋干しすると繊維が立ち上がらず、硬く薄い仕上がりになってしまうのに対し、『トップ ハレタ』は、配合している「カラふわ成分」が繊維に吸着することによって、洗濯中から繊維を立ち上げ、脱水直後から乾燥後まで、その状態を維持します。そのため、『トップ ハレタ』で洗うといつでもカラッと乾いてふっくらした「晴れ干し触感」に仕上がります。そこでこのたび、こうした『トップ ハレタ』の特長が、洗濯時の身体や心理状態に及ぼす影響を評価しました。


2. 研究結果
実験は20~50歳代の成人女性22名で行いました。使用した洗剤は、ともに香料を入れていない当社従来洗剤と『トップ ハレタ』を試料としました(以下、「従来洗剤」「『トップ ハレタ』」と表記)。

2-1. カラッとふっくらした仕上がりが、たたむ作業の心理的ストレスを低減する
従来洗剤と『トップ ハレタ』でそれぞれ洗濯処理を行い、部屋干しにて乾かしたバスタオル各20枚を、椅子に座った状態で机の上で1枚ずつたたむ行動を行い、行動中の生理評価と心理評価を行いました。鼻部皮膚温度(※1)を用いた生理評価によると、『トップ ハレタ』で洗濯したタオルは、従来洗剤と比べ、たたみ工程中の交感神経系の活動を抑制し、ストレスを軽減していることが示唆されました。
また、心理状態の変化を評価するために、緊張・抑うつ・怒り・活気・疲労・混乱の6因子が同時に測定できるテストである気分尺度(※2)(POMS)評価を行ったところ、『トップ ハレタ』は従来洗剤と比較して「緊張-不安」因子が有意に低減しており、疲労感の増大を抑制していることが示唆されました。今回実験に使用したタオルは大きさも重さも同じであり、行動計測結果(畳み時間、筋電位)では両者で差が見られなかったことから、このストレス軽減効果は『トップ ハレタ』の作用である「晴れ干し触感」によるものと考察しました。

図1:たたみ作業時の鼻部皮膚温度結果(一例)
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_1.jpg
鼻の温度が低くなる(緑色になる)とストレスを感じている状態

図2:たたみ作業時のPOMSによる気分尺度
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_2.jpg

(※1):鼻部皮膚温度を用いたストレス評価
鼻部周辺は、交感神経支配下にある皮膚血流の変化を皮膚温変動によって観測しやすい。ストレスは交感神経系を亢進させ鼻部皮膚温が低下する。

(※2):気分尺度(POMS:Profile Of Mood States)
「緊張」「抑うつ」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」の6因子を、被験者の最近の気分や感情の状態を質問紙法(設問数30)で調査。

2-2. 洗濯物が絡みにくいため取り出す作業の身体的負担を低減する
長袖、長ズボン、バスタオル、フェイスタオル、綿肌着約4.5kg分を、従来洗剤と『トップ ハレタ』で洗濯処理し、立った状態で利き手のみを用いてタテ型洗濯機から1枚ずつ取り出し、かごに入れる動作を行い、行動解析を行いました。『トップ ハレタ』のカラふわ成分には、衣類同士が絡みにくくなる働きがあります。その結果、『トップ ハレタ』を使用すると、洗濯物の取り出しの時間が短くなり、非利き手の移動量や僧帽筋の筋力負担が少ないという結果が得られました。このことから、従来洗剤よりも『トップ ハレタ』の方が両手を使わず片手でも洗濯物が取り出しやすい状態であることがわかり、『トップ ハレタ』を使うことにより身体的作業負担が少なくなることがわかりました。

図3:洗濯物の取り出し作業(右利きの場合)
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_3.jpg

図4:洗濯物の取り出しにかかった時間
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_4.jpg

図5:取り出し作業中の上半身の間接位置の移動量
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_5.jpg

図6:取り出し作業開始直後、および終了直前の非利き手僧帽筋の筋活動量(左)・最大筋力(右)
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_6.jpg


以上の研究結果は、第20回日本感性工学会秋季大会で発表しています。

【第20回日本感性工学会秋季大会】
(2018年9月4日(火)~9月6日(木)場所:東京大学)
○研究タイトル:新付加価値液体洗剤による洗濯の負担軽減効果の解析
(ポスター発表)
○発表日 :2018年9月6日(木)
○発表者 :ライオン株式会社 桶田翔太、田井亜衣子、天谷友彦、増井宏之
青山学院大学 常盤大貴、大岩孝輔、野澤昭雄

<追加資料>
超コンパクト衣料用液体洗剤『トップ ハレタ』のご紹介

・商品画像
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_7.jpg
(左から)
トップ ハレタ 本体(425g)、つめかえ用(350g)、つめかえ用特大(900g)
いずれもオープン価格


【商品特長】
(1) カラッと乾いてふっくら仕上がり、いつでも「晴れ干し触感」
「カラふわ成分」が、センイを根元からふっくら立ち上げます。外干しはもちろん、雨や寒い日の部屋干しでも、風通しのよい太陽の下で干したようなカラッとした触感になり、心地よいハリと弾力が出ます。タオルをお洗濯すると、パイル(毛房)が立ち上がり、ふっくら厚みが出るのを実感できます。

図7:タオルの厚み比較(部屋干し乾燥時)
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_8.jpg
実験条件:当社従来洗剤と『トップ ハレタ』で3回洗濯し、部屋干し乾燥させたタオルを撮影

図8:『トップ ハレタ』の洗浄~乾き上がりのメカニズム(イメージ図)
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_9.jpg

(2) 洗濯機から洗濯物が取り出しやすくなる
洗濯機から洗濯物を取り出す時、洗濯物同士が絡みにくく、広げやすくなります。

図9:洗濯物取り出しのようす
https://www.atpress.ne.jp/releases/165910/img_165910_10.jpg

(3) センイをほぐして、汚れ・ニオイをすっきり落とす

(4) 柔軟仕上げ剤との併用で、さらに、ふっくら仕上がる。すっと水分を吸収して、気持ちいい

(5) 晴れた日の心地よさが続く、サニーフローラルの香り
着るとき、使うときまで、心地よい香りを保ちます。部屋干し後もすっきりした香りです。

(6) すすぎ1回に対応


<消費者の方> お客様センター 0120-556-973


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