海外コレクターにも人気輪島の漆芸家が世界にひとつのデザインを 漆でリアルに表現 大切なペットが特別な腕時計に 140周年記念に新たなスタイル提案『J-FACE』オリジナルデザイン11月1日受注販売開始

株式会社天賞堂(本社:東京都中央区、代表:新本桂司)は、文字盤に漆を使用した腕時計『J-FACE』のオリジナルデザインの受注販売を、2019年11月1日より開始します。



■輪島の漆芸家が 世界にひとつの時計をデザイン
今回受注販売するのは、海外コレクターにも人気の高い輪島の漆芸家・北村辰夫氏が率いる北村工房が、大切なペットなどの写真からデザインを起こして文字盤を手作りしてくれる、世界でひとつのオーダーメード腕時計です。漆の装飾技法である沈金という漆面に文様を彫って、金箔や金粉、プラチナなどを入れて表現する技法を使って文字盤を作ります。沈金は、動物の毛並みなどが最も巧みに表現される技法です。一般的なペット関連商品とは違い、自身のペットをいつでも身に着けられる特別な逸品です。

■芸術ともいえる日本の伝統工芸品を自分だけのものに
『J-FACE』は、北村工房との共同プロデュースにより2010年に発売を開始しました。スイスメイドの高級腕時計にも使われる漆素材を文字盤に用い、日本ならではの漆芸技法を使って、ヨーロッパにはない素材や技術の付加価値を付けた天賞堂オリジナルの特別な時計です。そして、昨年2018年にはハクトウワシ、虎、フクロウ、花鳥、獅子といった日本の伝統的な動物モチーフを配した『J-FACE』の第2弾を発売し、まさに芸術ともいえる伝統工芸品としても注目されています。第2弾商品の発売後、お客様からオリジナルデザインの時計をオーダーできないかという問い合わせを複数いただき、今回新たにオリジナルデザインの受注販売を開始することになりました。



■特別な技術で リアルな表現を
オリジナルデザインの文字盤に用いられる沈金技法は、塗面にノミで文様を彫り、漆を擦りこんで金箔・金粉を付着させます。堅牢な輪島塗だからこそ江戸時代に華開いた技法で、漆黒に浮かぶ優美で繊細な意匠が特徴です。
デザイン制作にあたっては、ペットなどの写真をご用意いただき、パソコンではなく、手書きでデザイン画を起こします。あえてパソコンを使わないのは、「人間の能力の方が優れているから」という北村工房のこだわりです。希望のデザインに合わせてプラチナや金、白蝶貝、夜光貝などの素材を使用して、高密度にリアルに表現いたします。見る角度によって光を照り返し、表情が変わるなど、写真以上の楽しみを味わえます。


さらに、『J-FACE』の文字盤の制作においては、時計本来の機能を維持するために、「アップライドインデックス」という貼るのではなく、漆文字盤の穴に足を通して固定する方法を用いています。真鍮素材を丁寧に磨き上げ、文字盤素材に漆を焼き付け、薄い漆の盤面に0.4mmの穴を開ける極めて難度の高い技術が要求されます。「切合口」という印籠の制作の用いる伝統技法を応用していて、これができるのは北村工房だけです。

漆は時が経ち、乾くほどに強固になり、色味の鮮やかさが増すといわれています。長く使用するほど、変化が生じて、自身の人生のうつろいを文字盤の色の変化に重ね合わせるという楽しみも生み出す時計です。





■常に新たなチャレンジを行ってきた140年。天賞堂だから提案できる逸品を
当社は今年、創業140周年を迎えました。創業以来、世界の名品と認められている数々の機械式時計の販売を行っており、名品を扱ってきたからこそ提案できるオリジナルデザイン時計の開発を2000年に着手しました。「時計屋が欲しくなる時計」「実際に使いやすく飽きのこないもの」「クラシック&エレガント」という3つのコンセプトで、国内外の長期使用に耐えられるムーブメントを選び、デザインは銀座の老舗として培ってきた気品を加味して仕上げています。ムーブメントを取り巻くケース、文字盤、ベルトなど細かいところまでオリジナルにこだわり、一生ものの時計をつくり上げました。オリジナルデザイン時計は、すべてメンテナンスやサービスの質を保つために、あえて大量生産は行っていません。

当社では1879年(明治12年)に日本で初めて貴金属品の通信販売を展開したり、1891年(明治24年)に日本で初めてダイヤモンド・サファイヤ・ルビーなどの高級宝石輸入販売や商品の保証制度の実施するなど、さまざまな新しいチャレンジを行ってまいりました。また、明治天皇銀婚式の献上品として、純銀置物を内務省(宮内庁)より承るなど皇室とのつながりも長く、昨年には高円宮絢子女王殿下のご成婚時にオリジナルデザインの『J-FACE』を献上しています。
『J-FACE』のオリジナルデザイン受注販売は、140周年を記念して、歴史を築いてきた天賞堂だからこそできる確かなものを提案いたします。


【製品概要】
製品名:J-FACE オリジナルデザイン
技法:沈金
ケース素材:ステンレススティール
ムーブメント:ETA2824
機能:自動巻き、手巻き
石数:24石
振動数:毎時21.600振動
持続時間:約41時間
ベルト:長さ、素材、色はお好みのものを選択可能
風防:UVカットコーティングサファイアガラス
防水性:日常生活防水
フェイスサイズ:36mm、39mmの2種
価格:1,400,000円(税別)
納期:デザイン決定後、3ー4カ月
※デザイン制作にあたっては、ペットなどの写真を用意いただきます。
※K18での制作も可能です。価格は要確認





【北村工房について】
北村工房は、1985年に漆芸家の北村辰夫が設立。翌年、海外のオークションで見た江戸時代の漆塗りの印籠に衝撃を受け、印籠製作を開始。3年間の試行錯誤の末、現代の日本では再現できなかった技術を確立。高い技術は国内外で話題となり、国内のみならずヨーロッパでも個展を開催。2006年NPO法人漆工研究会(SKK)を設立し、代表理事を務めているほか、「菊蒔絵貝桶一式」制作事業統括責任者を務めるなど、徹底した技法研究に裏打ちされた漆芸作品を創り出している。

【北村辰夫 プロフィール】
1952年石川県輪島市生まれ。古典的な技法を取り入れた漆作品が英国・ヴィクトリア&アルバート博物館、アメリカ・メトロポリタン美術館など各国著名な美術館に収蔵されているなど、世界のコレクターから注目を集める漆芸家。NPO法人「漆工芸研究会」の代表理事も務める。

【J-FACEを作り上げた思い】  ー 株式会社天賞堂  代表取締役社長  新本桂司 ー
19世紀、日本の工芸品や浮世絵が西洋で流行し、“ジャポニズム”と呼ばれてもてはやされました。漆文字盤を使用したスイスメイドの高級時計が生まれたのも、その流れを受けてのことだと思います。ただ、そのほとんどは画一的な和模様が施された、いわば“西洋から見たオリエンタリズム”にすぎません。天賞堂のオリジナルウォッチラインは、“時計や欲しくなる時計”が大前提です。私たちは「日本人として漆そのものの美しさを引き出すべきだ」と考え、別のアプローチを模索しました。
世界的に有名な輪島の北村工房・北村辰夫氏との出会いもあり、構想から5年、日本の美しさを追求した『J-FACE』が2010年に完成しました。工芸表現を載せた文字盤で初めて、アップライドインデックスを備えることにも成功しました。
それから7年、2020年の東京五輪開催を見据えて日本伝統文化の発信を強化すべく、私たちは再び北村工房を訪ね、天賞堂の想いをぶつけました。『J-FACE』第1弾で用いた「蒔絵」に加え、第2弾では「沈金」による文字盤にも挑みました。職人気質の凄まじいこだわりと、私たちの熱い思いを込めたコレクションが完成したことを誇りに思っています。
そして、今年140周年を迎えるにあたり、これまでのノウハウを結集し、お客様からのご要望をいただいていたことをアイデアに、新たなチャレンジとして今回のオリジナルデザインの受注販売が実現できました。


『J-FACE』オリジナルデザインの受注販売を記念して、2019年11月22日に北村工房の北村辰夫氏を招いたイベントを開催いたします。2010年に開催した「若手漆芸家による時計文字盤作品展」や「時計文字盤コンテスト」で寄せられた文字盤デザインの作品も展示予定です。

【店舗概要】
店名: 天賞堂 銀座本店
所在地: 東京都中央区銀座6-9-3 銀座AKビル7F
TEL.03-6264-5156
アクセス: 東京メトロ 銀座線・丸ノ内線・日比谷線
銀座駅 A1出口 徒歩2分
取扱商品: 腕時計、ジュエリー、革製品
※鉄道模型は別店舗にて販売しています。

【天賞堂について】
天賞堂は明治12年(1879年)に銀座尾張町に印房店として開店しました。今年で140周年を迎え、創業以来、銀座の老舗としての歴史を刻んでいます。本年3月にビル建て替えのために閉店した銀座本店に代わり、新たに銀座に時計、宝飾の店舗と、鉄道模型の店舗を4月よりオープンしています。天賞堂のシンボルでもあるキューピッド像は、時計、宝飾の仮店舗に設置しています。

【会社概要】
会社名:株式会社 天賞堂
本社所在地:東京都中央区銀座8-5-6 中島商事ビル5F
ホームページ:http://www.tenshodo.co.jp/
事業内容:時計、貴金属、模型の製造・販売
創業:1879年(明治12年)
代表:代表取締役   新本桂司
資本金:1,500万円


<報道関係者からのお問い合わせ先>
天賞堂 広報事務局
担当:若杉千穂 (携帯:070-2194-4320)
TEL:03-5411-0066
FAX:03-3401-7788
E-mail:pr@netamoto.co.jp

【広報・PRご担当者様へ】掲載費0円で御社製品をPRしませんか?