自動車の運転をやめるきっかけのひとつは「運転中のヒヤリ」 高齢者の半数以上が今後の「理解力・判断力の衰え」に不安 最新レポート「高齢者未充足ニーズ調査2023年」を発表

株式会社日本能率協会総合研究所(東京都港区・代表取締役社長:譲原 正昭)は、60~90歳の高齢者男女を対象に「困りごと」をテーマとした自主企画調査を実施しました。高齢者が加齢とともに直面する心身の変化と普段の生活の中で起こる「困りごと」を幅広く捉え、困りごとに伴って生まれる様々なニーズを探りました。また、前回調査(2019年実施)との時系列比較もおこなっています。本調査レポートは有償にて販売していますので、詳細は最下段をご参照ください。
今回は「高齢者未充足ニーズ調査2023年」の調査結果を一部抜粋してご案内いたします。


◇調査結果のポイント紹介
本リリースでは、高齢者の最新の自動車運転状況をご紹介するとともに、「運転をやめた」理由とその背景にある不安や悩み、困りごとを一部ご紹介させていただきます。

●高齢者ドライバーが増加、特に女性の高齢ドライバー増加は顕著
●高齢になるほど、運転をやめるきっかけとして「運転中のヒヤリ」が際立つ
●80代後半になると、男女ともに4割が「認知機能の低下」によって生活に支障が出る
●高齢者の2人に1人が、今後の<「記憶力」「視力」「理解力・判断力」の衰え>に不安を感じる
●8割以上が知りたい「認知機能維持のための脳トレなどの方法」


■調査概要
調査名 :高齢者6090レポートシリーズ
高齢者未充足ニーズ調査2023年
※今回のリリースでは、上記調査の中に収録されている
調査結果の一部を抜粋してご紹介いたします。
調査期間:2023年1月16日(月)~2023年1月31日(火)
調査対象:日本能率協会総合研究所が保有する「高齢者6090リサーチモニター」
(全国に居住する60歳から90歳までの男女)
調査方法:郵送調査
回答者数:2,500名
性別・年齢・エリアに基づき母集団人口構成比に準拠して回収


【調査結果1】高齢者ドライバーが増加、特に女性の高齢ドライバー増加は顕著
高齢者の運転状況を確認すると、男性は7割半が「運転する」、2割弱が「以前は運転していたがやめた」であった。女性は4割強が「運転する」、約2割が「以前は運転していたがやめた」、4割弱が「運転したことがない」という状況だった。2019年実施の前回調査と比較すると、男女ともに「運転したことがない」の割合が減少し、「運転する」割合がやや増加しており、全体的な運転人口の増加を確認できる。
特に女性は、65-69歳の「運転する」割合が前回調査と比べて10ポイント以上増加している。

Q. あなたは自動車の運転をしますか。(単一回答)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/355863/LL_img_355863_1.png
図表1

【調査結果2】高齢になるほど、運転をやめるきっかけとして「運転中のヒヤリ」が際立つ
調査結果1において紹介した運転状況で、「以前は運転していたがやめた」の「運転をやめた理由」について確認すると、全体では「自動車を運転する機会がなくなった・減った」が最も高く5割強、次いで「運転免許証の更新がきっかけ(高齢者講習含む)」が約4割、「家族などに運転をやめるよう言われた」約3割と続く。女性に比べて男性は「家族などに運転をやめるよう言われた」が4割と20ポイント以上高く、男性に比べて女性は「自動車を運転する機会がなくなった・減った」が10ポイント以上高い。
なお、「運転していてヒヤリとしたり、怖いと思うことが増えた」という理由に着目してみると2割前後だが、年齢別では、男性80-84歳では4割弱、女性85-90歳では3割と高齢になるほど顕著に高くなることがわかる。

Q. 運転をやめた理由はなんですか。(複数回答)
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/355863/LL_img_355863_2.png
図表2-1
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/355863/LL_img_355863_3.png
図表2-2

【調査結果3】80代後半になると、男女ともに4割が「認知機能の低下」によって生活に支障が出る
「判断の能力など認知機能の低下を感じる」という困りごとの発生頻度は「たまにある」「よくある」をあわせると、80代後半では8割に達し、高齢になるほど「よくある」の割合が高まる。発生頻度が高まるにつれて生活への支障も高まり、80代後半では男女ともに4割強が生活への支障を感じている。また、生活への支障が高まるとともに、改善商品・サービスの利用意向も高まる。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/355863/LL_img_355863_4.png
図表3

【調査結果4】高齢者の2人に1人が、今後の<「記憶力」「視力」「理解力・判断力」の衰え>に不安を感じる
高齢者が現在不安に感じている今後の自身の変化は、全体で「記憶力がおとろえること」が最も高く6割強、次いで「視力がおとろえること」6割弱、「理解力や判断力がおとろえること」約5割、「聴力がおとろえること」5割弱と続く。男性と比べて女性は「理解力や判断力がおとろえること」が5ポイント以上高い。

Q. 今後の、身体や気持ち、様々な周囲の状況の変化について、現在あなたが不安を感じていることはありますか。(複数回答)
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/355863/LL_img_355863_5.png
図表4

【調査結果5】8割以上が知りたい「認知機能維持のための脳トレなどの方法」
「認知機能維持のための脳トレなどの方法」への関心は高く、8割強が「知りたい」と関心を持っている。なお、「既によく知っている」は1割に満たず、ほとんどの高齢者が認知機能を維持するための脳トレなどの方法を知らないことがわかる。
男女ともに「とても知りたい」「やや知りたい」を合わせた「知りたい計」の割合は年代によって大きくは変わらず、どの年齢層でも関心が高い。また、女性はいずれの年齢層でも「とても知りたい」の割合が男性を上回り高い。

Q. あなたは、認知機能の維持の方法にどの程度関心がありますか。(単一回答)
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/355863/LL_img_355863_6.png
図表5-1
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/355863/LL_img_355863_7.png
図表5-2

― 本レポートについて ―
今回のリリースでご紹介した「高齢者6090レポートシリーズ 高齢者未充足ニーズ調査2023年」は有償にて販売しています。本リリースではご紹介できなかった「情報機器の利用状況と困りごと」や「調理や食材の準備のときの困りごと」など様々なトピックを有償版では多数掲載しています。詳しくは下記までお問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。
※本リリースに関するお問い合わせにつきましても、下記までお願い申し上げます。

【レポート販売のご案内】
■アウトプット
【高齢者6090レポートシリーズ 高齢者未充足ニーズ調査2023年】
(1) 調査報告書(PDFデータ):2023年3月末完成
(2) 集計データ:単純集計表・クロス集計表一式
◆集計表にないクロス集計をご希望の際は、オーダーメイド集計にて承ります。
【都度お見積りさせていただきます】
◆2023年単年ローデータ(Excelファイル)は別売りとなります。
【一式15万円(税別)】

※当社は、本調査をご購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。
※本調査の成果物のご利用はご購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。


■調査購入のご案内
・定価640,000円(税別)・MDBメンバー価格610,000円(税別)


【お問い合せ先】
株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22
担当 : 山口・荒木
TEL : 03-3578-7607
FAX : 03-3432-0109
Email: info_mlmc@jmar.co.jp


本件引用の際は、お手数ですが、上記あて掲載紙をご送付ください。


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