12名の皆様が体感。暗所視支援眼鏡 HOYA MW10でリ二ューアルした平和記念資料館を見学体験。

広島市視覚障害者情報センターは、去る2019年8月24日(土)~25日(日)に本年4月にリニューアルした平和記念資料館(広島市中区)において、視覚障害者を対象に暗所視支援眼鏡を装用しての、見学体験会を開催致しました。
この暗所視支援眼鏡は、HOYA株式会社メディカル事業部が夜盲症により暗所でモノが見えにくい方の支援を目的とした世界初のメディカルウェアラブルで、「HOYA MW10 HiKARI」という製品で昨年4月に販売されたもの。

本企画は、夜盲症などの人たちが暗い場所でも見える「MW10HiKARI」を装用し、資料館内の展示を見学する体験会。日頃からセンターには、夜盲症の人たちから「リニューアル後、資料館が暗くなり説明文や展示が見えにくい」などの声が寄せられており、その声に応える形での開催となった。また、この平和記念資料館での見学体験会を通じて、改めて「平和」という意味を考える場の提供としても位置付けた。

2日間の見学体験会には男女12名の方々が幾つかのグループに分かれ参加し、初めて訪れる方、40年ぶり以上の方など参加者は様々。初めにHOYAスタッフによりMW10の見え方及び簡単な使い方説明があり、HOYAスタッフ及び付き添い者とともに館内を約1時間半程度回遊した。参加者は、様々な展示品や写真パネルを前に「少し文字が読めた、こんな暗い所でも物が見える」「少々時間はかかるが、慣れてくればより見えるようになりそう」などの感想を語っていた。



さらに、「MW10HiKARI」の見え方や操作性などへの質問、要望も数多く寄せられ、今後の取り組みに活かせる意見提案などもあり有意義な見学体験会となった。

また、見学体験会終了後は施設内会議室で、参加者の皆様から更なる感想、意見を頂き、取材に訪れた中国新聞社の記者も熱心に耳を傾けメモを走らせていた。参加者の多くは「このような悲惨な出来事は二度とあってはならい。そして語り継がれていくべき」「悲惨という一言では語れない。胸が打たれ言葉にならない」など平和であるべきとの強い思いを語っていた。



広島市視覚障害者情報センターでは、夜盲症をはじめ、視覚が狭まる病などを持つ人たちが来館する際、暗い場所で少しでも明るく見られるよう「MW10 HiKARI」の配備を資料館に提案している。今回は、「平和」という意味を考えるにふさわしい場での見学体験会であったが、今後も色々な場で情報の提供や体験会など実施し、視覚障害者にとって有益なことを継続的に開催していきたいと考えている。







「MW10 HiKARI」はHOYA独自開発の小型低照度高感度カメラで捉えた像を、明るい映像として装用者の目の前の有機ELディスプレイに投影する眼鏡タイプのウェアラブル機器です。夜盲症の方々が本機器を装用することで、暗所においても対象物を自然な色彩で見ることができるようになります。
本機器に関するお問い合わせはHOYA MWコールセンター
(電話0570-003-487、平日10時半~17時)で受け付けております。
なお、ホームページは https://hmwpj.com


『盲学校の生徒に星空を。暗闇で見える暗所視支援眼鏡を届けたい』プロジェクト
URL  https://readyfor.jp/projects/MW10







広島市視覚障害情報センターとは
視覚障害のある人が、ICTなどを活用して、より豊かで質の高い生活が送れるよう、
広島市保健所2階で障害者向け情報通信機器や日常生活用具・補装具に関する情報提供などを行っています。

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