2020年度のTOKYO KNITは、プロジェクト参加ファクトリーが共通の開発テーマとして、「SUSTAINABLE ACTION by TOKYO KNIT」(※1)を掲げ、来る2030年に向けて世界が合意した持続可能な取り組みへ、独自の目標を掲げスタートします。
そして今回、その取り組みの一つとして、「JOOR(ジョア)」(※2)を活用した国内外販路の開拓を行います。
2020年度は、コロナ禍のため海外展示会への出展参加が難しいことから、ファッション業界において世界最大で業界標準の卸売プラットフォームJOORと提携。
世界中の200,000以上の小売店バイヤーと今季参加ブランドとの接点の機会をつくります。
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そして、そのJOORを活用した第1弾の取り組みが2021年1月12日からスタートします。
<TOKYO KNIT PITTI COLLECTIONのJOORへの出展>
実施期間:2021年1月12日(火)~3月31日(水)
TOKYO KNITは、2020年1月PITTI UOMO(イタリア、フィレンツェ)に出展し、初めて世界に向けてその存在をアピールしました。
今回は、上記PITTI UOMO出展の際に世界初披露した、黒のTシャツ・パーカー製品などを含む9アイテムをTOKYO KNIT PITTI COLLECTIONとしてJOORに出展いたします。こちらのコレクションは、日本、東京発の品質と技術を駆使し、徹底的にこだわりを追求したベーシックアイテムとなっています。2020年に、PITTI UOMOでの出展を見逃した方にも、本来のTOKYO KNITの魅力やこだわりを再度知っていただく場をつくりました。
代表的な商品としては
・前身頃がジャージー、後ろ身頃がふくれジャカード編みのニット。2つの異なる素材感とボリューム感を卓越した技術で縫製したパーカー。(001)
・ストレスなく体を動かすことができる動体裁断(R)の複雑なパターンを高度な技術で縫い合わせたパーカー。(003)
・立体パターンで編み上げた編地を特許技術の縫い代のない縫製で仕上げ、生地の無駄を省いたサスティナブルな製法のパーカー。(006)
・土から生まれ土に還える和紙を100%使い、夏は通気よく冬は保温してくれる快適でサスティナブルな長袖T。(010)
などTOKYO KNIT認証企業の高い技術とサスティナブルな姿勢が表現されています。
<参考:JOOR出展イメージ>
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<参考:2020年1月のPITTI UOMO出展時の様子>
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<JOOR第1弾 TOKYO KNIT PITTI COLLECTION 出展企業>
品番 社名(パートナー企業)
001 株式会社マルチョウ(素材:丸安毛糸株式会社)
003 丸和繊維工業株式会社
006 精巧株式会社(素材:丸安毛糸株式会社)
007 株式会社サンローレル
008 株式会社ナラハラニット
009 有限会社オフィスホドタ
010 株式会社和興(素材:株式会社川邊莫大小製造所、染色:株式会社川合染工場)
012 株式会社サンローレル(染色:株式会社川合染工場)
021 株式会社アシダニット(附属:増見哲株式会社)
<参考資料:TOKYO KNIT PITTI COLLECTION出展企業及びパートナー企業詳細>
https://www.atpress.ne.jp/releases/242423/att_242423_1.pdf
<TOKYO KNITの取り組み>
東京ニットファッション工業組合(※3)では、2015年よりスタートした青年部メンバーによる「次世代プロジェクト」を通した勉強会で、産地ブランドについての研究が行われてきました。その後、東京都中小企業団体中央会からの支援により「TOKYO KNIT」(※4)ブランドを構築し、品質と技術を保証するブランド認証制度(※5)を導入するなど、東京をニット産地とする「産地のブランド化」を目指し、東京ニット製品の付加価値向上に取り組んでおります。
(※1)SUSTAINABLE ACTION by TOKYO KNITについて
ものづくりに携わるTOKYO KNITの認証企業が、次世代に向けて美しい地球を維持し、伝えていくために、中小企業のファクトリーだからこそできることを推進し、訴えていくものです。
2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標」=SDGsの目標達成へ向けて、TOKYO KNITとして、「商品」「工場」「企業」「生活者」という4つの切り口で認証各社が自己チェックを行い、その達成度合いを公開していきます。
個々の企業の努力を集め、TOKYO KNITとして世界に対して、ヒトに対してできることを明確にしていきます。
(※2)JOORについて
「JOOR(ジョア)」はファッションの世界で業界標準の卸売プラットフォームとして、月次で$1.5B(約1600億円)のGMV(卸売金額)を扱っています。8,600を超えるブランドと144カ国を超える200,000以上の洗練された小売店を結び付けています。
(※3)東京ニットファッション工業組合(略称:TKF)
ニット生地並びに製品の製造業を営む中小企業者の経営の改善発展、安定、合理化を図ることを目的とし、昭和24年に中小企業等協同組合法の下、正式に法人格を持つ団体として発足。
昭和61年に現在の名称である「東京ニットファッション工業組合」と改称、現在約200社の組合員を擁する組織。( http://www.tkf.or.jp/ )
(※4)TOKYO KNITについて
東京にしか創れないニットの未来を世界に発信する、それが私たちのミッションです。
TOKYO KNITは、東京の東部、墨田区本所界隈を中心に事業を展開しているニットファッション製造事業者が、次なる時代のファッション産業のあり方を目指す、新しいものづくりのプラットフォームです。東京のニット産業の歴史は江戸時代に遡ります。鎖国状態にあった当時の日本は、多くを国内生産に頼る必要があり、戦国時代の終焉とともに訪れた泰平のなかで、武士は刀を捨て、新たな仕事に従事することを迫られました。江戸東部に住んでいた武士は、手編みにより靴下や下着といったメリヤス製品を作るようになり、それが徐々に進化し、明治時代の殖産興業政策によりこの地はニット産業発祥の地となったのです。戦後、ファッション文化の中心となった東京には、多くのデザイナーがアトリエを構え、流通、小売業者も急増。
さらに1970年代以降には、東京発のデザインが世界でも高く評価されるようになり、東京のニットメーカーはカジュアルからハイファッションまで、幅広いクリエーションに携わることになりました。東京のニット産業には、歴史と経験に基づく確かな技術力とともに、世界を刺激し続ける東京ファッション独自の創造力を支えるフレキシブルな思想が根付いているのです。( http://www.tokyoknit.jp/ )
(※5)TOKYO KNITブランド認証制度
東京ニットファッション工業組合では、「技術のブランド化」をテーマに、組合員企業の中で、一定の認証基準を満たす企業を、有識者による認証審査委員会(水野 誠一委員長)の審査により「TOKYO KNIT」ブランドの認証企業として認証しています。現在、31社が認証されています。
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