令和8年3月2日、厚生労働省が推進する「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく障害者雇用優良中小事業主認定制度(もにす認定制度)において、株式会社トイが認定事業主に選ばれた。(3月24日)
同社は東京都目黒区において第1号、また青森県八戸市での取り組みとしては初の認定事業主となる。
《障がいのある若者をIT高度人材へ。「ニューロダイバーシティ人材育成」に挑戦》
同社は、障がいのある人を「支援の対象」としてではなく、ニューロダイバーシティ(神経多様性)人材として捉え、その特性を活かし、AI・IT・プログラミングロボット開発などの高度な専門分野で活躍できる人材の育成を目指している。
《大学と連携した学び環境の提供(リスキリング)実績》
大学との産学連携による学びと実践的なリスキリングを通じて、都市においては学びの場づくり、地方においては学びのまちづくりを進め、都市と地方の両方で高度専門人材を育成できる新しい人材育成モデルの構築に取り組んでいる。
・東京大学大学院工学系研究科 メタバース工学部が主催する講座の受講
(終了率約20%前後の難関講座であるAI講座・LLM講座を当事者と障がいのあるアルバイト学生の2名が修了)
・立命館大学との産学連携(色彩工学等の共同研究)
・八戸工業大学との産学連携(社会人入学:3年目で学年1位、オールSを獲得)
・その他産学連携による研究・開発活動、その他各大学・研究機関との教育連携・共同研究
《当事者が開発したディスクレシア(読字障がい)対応アプリ》
同社は、障がいのある社員本人の関心や経験を起点に、新しい事業や製品を生み出す「仕事づくり」を行っている。
その一例が、ディスレクシア(読字障がい)の人のための支援アプリケーション「書き順アプリ J-motion」だ。
日本語フォントメーカー最大手のモリサワとの連携により、当事者の経験をもとにした製品開発を進めている。
《インクルーシブ社会実現への取り組み(学びの場づくり・学びのまちづくり)》
同社は、障がいのあるなしに関わらず、すべての人が互いの尊厳を大切にし、支え合いながら学び続けるインクルーシブ社会の実現を目指している。
都市においては学びの場づくり、地方においては学びのまちづくりに取り組み、社員が主体となり社会貢献団体(一社)TOCOLを設立し、子どもの頃からのインクルーシブ教育やワークショップなどの教育活動を行ってる。
《生活の支援》
同社は、大学の学生支援部門や専門機関の知見を参考にしながら、学生生活や社会生活に悩みや困難を感じている人への支援の考え方や支援体制を学び、社内の支援体制の構築に活かしている。
一般の大学では、障がいのある学生への支援は学内支援にとどまり、企業と連携して就労や社会参加までを一体的に支援する取り組みはまだ多くないのが現状である。
その中で八戸工業大学では、学生支援部門において専門のコーディネーター、臨床心理士、精神保健福祉士等が関与する個別支援体制が整備されており、さらに企業と連携しながら、学びから就労、社会参加までを見据えた支援体制づくりに取り組んでいる。
同社は、こうした八戸工業大学の支援体制や知見を社内の業務指導や雇用管理に反映し、障がいのある社員が安心して能力を発揮できる環境を構築している。
大学と企業が連携してインクルーシブ社会の実現に向けた人材育成と就労支援に取り組んでいる点は、全国的にも先進的な取り組みである。
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【関連リンク】
株式会社トイ 公式Webサイト / https://toy.co.jp/
一般社団法人TOCOL 公式Webサイト / https://tocol.jp/
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