TPCマーケティングリサーチ株式会社、ドクターコスメ市場について調査結果を発表

2018年度のドクターコスメ市場は、前年度比9.2%増の950億円となった。これは、市場を牽引するドクターシーラボのほか、主要企業が好調に推移したことが背景にある。これら企業は共通して、皮膚科学研究や治療の知見・技術に基づいた機能性の高い商品を投入し、肌トラブルやエイジングに悩む顧客や美容意識の高い顧客の獲得に注力している。当資料では、ドクターコスメ市場を主要企業別・ブランド別・チャネル別・商品分野別などで分析している。

概要
◆2018年度のドクターコスメ市場は950億円(前年度比9.2%増)。同調査を開始した2002年より2倍強に拡大しており、この10年間で最も高い伸長率を記録している。市場を牽引するドクターシーラボのほか、ロート製薬やピエールファーブルジャポン、タカミなどの主要企業が好調に推移したことが成長の要因となっている。

◆好調企業の共通点としては、皮膚科学研究や治療の知見・技術に基づいた機能性の高い商品を投入し、肌トラブルやエイジングに悩む顧客に加えて、美容意識の高い顧客を獲得していることが挙げられる。例えば、ドクターシーラボの「シーラボ」は「アクアコラーゲンゲル」や「VC100」シリーズが好調だったほか、「ラボラボ」はインバウンド需要で大きく伸長。また、ロート製薬の「オバジ」は販促を強化したことで、毛穴ケアなどを謳った「オバジC」シリーズや再生医療発想の「ダーマパワーX」シリーズが大幅に伸長している。このほか、ピエールファーブルジャポンは「アベンヌウオーター」の再ブレークに加えて、「クリナンス」ラインや「ミルキージェル エンリッチ」の導入により愛用者の幅を拡大したことで好調に推移している。

◆2019年度は2018年度比8.4%増の1,030億円で推移する見込み。主要各社は引き続き機能性を訴求した商品展開により、ドクターコスメブランドとしての価値を高めていく意向。スキンケアでは、光老化ケアやピーリング効果、美肌菌へのアプローチを謳ったアイテムが増加するとみられる。このうちピーリング効果については、タカミが“角質美容”の重要性を消費者へ訴求し、定期購入者が年々増加し続けている。またメイクアップについては、“スキンケアできるベースメイク”という新たな提案で女性の潜在ニーズに着目したアイテムを投入する見通し。販売面では、主要各社はマスチャネルの展開を加速させ、顧客の裾野を拡大していく構えである。例えば、資生堂の「ナビジョン」は医科ルートでのみ取り扱ってきたが、通販サイトでも販売を開始。こうした美容医療からマス市場への展開により、今後消費者は高い効果を手軽に体感できるようになることが期待される。

◆当資料では、主要企業別・ブランド別・チャネル別・商品分野別など様々な角度から徹底分析。ドクターコスメの今後の市場性と方向性についてレポートしている。





TPC市場調査レポート
「2019年 ドクターコスメの市場分析調査」
―美容医療からマス市場への展開により再注目されるドクターコスメ市場―
詳細はこちら>> http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr210190470
資料体裁:A4判152頁
発刊日:2019年6月27日
頒価:97,000円(税抜)

【会社概要】
会社名:TPCマーケティングリサーチ株式会社
所在地:大阪市西区新町2-4-2 なにわ筋SIAビル
事業内容:マーケティングリサーチおよび調査レポートの出版
コーポレートサイト:http://www.tpc-cop.co.jp/
オンラインショップ「TPCビブリオテック」:http://www.tpc-osaka.com/
ISO27001認証書番号:IS598110

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