第6報となる今回のテーマは、「子どもの前での夫婦喧嘩」。
その頻度や影響、フォローの有無、さらには夫婦喧嘩を「必要」と捉えるかどうかなど、親の姿が子どもにどう映っているのかを探りました。
■ 55.2%が「子どもの前で喧嘩したことがある」──最多は40代
調査の結果、既婚男女の55.23%が「子どもの前で夫婦喧嘩をした経験あり」と回答。
年代別では、もっとも多かったのは40代(58.59%)、もっとも少なかったのは20代(35.71%)でした。
20代は子どもがいない家庭も多いため割合が低い傾向にあるものの、30代以降はすべての世代で「過半数」が経験ありという結果に。
子育て世代のリアルな姿が浮かび上がりました。
■ 「特に影響なかった」が最多──でも、子どもは見ている
子どもへの影響については、「特になかった」と答えた人が61.6%と多数派。
一方で…
・「仲直りしたかを聞かれた」…19.43%
・「親の気を惹くようになった」…10.92%
・「急に聞き分けが良くなった」…8.69%
と、子どもなりに家庭内の空気を察して行動を変えている様子も見受けられました。
■ フォロー「していない」が最多──世代が上がるほど“放置傾向“に
子どもの前で喧嘩をした人のうち、36.45%が「特にフォローしていない」と回答。
年代が上がるごとにこの傾向は顕著になり、50代では約44%が「フォローなし」と回答しています。
一方で、若い世代ほど…
・「子どもの前で仲直りする」
・「ごめんねと謝る」
・「喧嘩の理由を説明する」
といった“感情のケア“を行っており、世代間で「育児観」や「感情の扱い方」に違いが出ていることが明らかになりました。
■ 「喧嘩の多さ=仲の悪さ」ではない? 6割は“直結しない“と回答
子どもの前で喧嘩をしなかった人を対象に、「夫婦喧嘩の多さと仲の悪さは関係あるか」を聞いたところ…
・「直結する」…40.43%
・「直結しない」…59.57%
と、“喧嘩の多さ=関係悪化“と捉えていない人が多数派という結果に。
一方、女性の方が「直結する」と回答した割合は男性より高く、女性の方が喧嘩の頻度に敏感である可能性がうかがえます。
■ 夫婦喧嘩は“必要“?不要?──世代で分かれる“家庭の対話観”
さらに、「夫婦喧嘩は自分たちにとって必要か?」という問いに対し、
・「必要」…35.44%
・「不要」…64.56%
と、“不要派“が多数を占める結果に。
ただし、20代は「必要」と考える割合がもっとも高く、40代では「不要」派が最多という、世代間ギャップも明らかになりました。
■ まとめ:「子どもは見ていないようで見ている」──“喧嘩のあとの態度“が記憶に残る
夫婦喧嘩を子どもに見せてしまったあと、その場の言動以上に問われるのは“その後の対応“です。
調査では、フォローをしないまま済ませている家庭が全体の約4割に達する一方で、謝罪や説明など誠実な姿勢を見せる家庭も一定数ありました。
「喧嘩をゼロにする」ことよりも、「喧嘩の後どう接するか」が、家庭の質を左右する。
そう感じさせる調査結果となりました。
【次回予告】「夫婦喧嘩の頻度」──そもそも、なぜ何度も揉めるのか?
第7報では、夫婦喧嘩の頻度や繰り返しの理由について調査。
“同じことで何度も揉める“夫婦の実態や、“喧嘩のパターン化“について深掘りします。
【調査概要】
調査期間:2025年2月18日
対象者:全国の既婚男女3000人(男性:1,408人・女性:1,592人)
年代内訳:20代126人/30代595人/40代1,036人/50代1,243人
調査方法:インターネット調査(Freeasy利用)
引用元データ:https://kikonclub.com/questionnaires/20
配信元企業:株式会社リンクス
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