国宝「上杉本洛中洛外図屏風」ほか、上杉氏ゆかりの文化財を数多く収蔵し、上杉氏や米沢の歴史と文化を紹介する米沢市上杉博物館(所在地:山形県米沢市、館長:曽根 伸之)では、企画展「ブルーノ・ムナーリ展 ~美術に出会う前の美術~」を11月29日(土)より開催します。
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ブルーノ・ムナーリ(アトリエにて 1990年)
イベント詳細: https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/143munari.html
■企画展「ブルーノ・ムナーリ展」開催の背景
当館では、開館当初に東京・青山のこどもの城(国立総合児童センター 2015閉館)の助言を受けて教育普及事業における造形体験展開の参考としてきました。こどもの城は1985年、大規模なムナーリ展を開催し、ムナーリ自身が8つのワークショップを実践しています。当館では、2006年に「ブルーノ・ムナーリ アートとあそぼう」を開催し、4つのワークショップを実践し、その後の教育普及事業では“ムナーリ・メソッド”を造形体験に取り入れ、今日に至っています。
2回目のムナーリ展となる今回は、《誰もが楽しみながら美術やデザインに触れ、そして自分でも創作できるようにする》というムナーリの一貫した美術やデザインに対する考え方に注目し、私たちの中に潜在する本来的な知覚や視覚をはじめとする様々な感覚による純粋な表現『美術に出会う前の美術』を発見し、普段気づかずにいるアートの力を体感していただきたく企画しました。バーチャルな社会に生きる今こそご覧いただきたい内容です。
■企画展「ブルーノ・ムナーリ展」について
ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)は、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、絵本の制作、子どものための造形教育など多岐にわたる分野で活躍し、独創的でユーモアあふれる作品を世に送り出したイタリアのアーティストです。アートは、鑑賞の対象であるだけでなく、メッセージを伝える手段や、想像力を刺激するきっかけでもあり、何よりも楽しめるものであるべきだと考えたムナーリは、人が豊かな生活を送るためのアートを様々なかたちで発表しました。
本展は、約300点の作品や資料を通じ、視覚的な要素による伝達力や日常の中にあるアートの種をかたちにする楽しさを実感してもらう展覧会です。言葉はいらない、もう一つのアートの力に気づくことができます。
■開催概要
イベント名 : 企画展「ブルーノ・ムナーリ展 ~美術に出会う前の美術~」
開催日時 : 11月29日(土)~2026年1月25日(日)
開館時間 : 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、
年末年始(12月27日~2026年1月1日)
会場 : 米沢市上杉博物館 (〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-2-1)
アクセス : JR山形新幹線「米沢」駅から2km
入場料 : 一般 590円(470円)
高校・大学生 190円(150円) 小・中学生 無料
※( )は20名以上の団体料金
主催 : 米沢市上杉博物館
企画協力 : 日本ブルーノ・ムナーリ研究会、
NPO法人市民の芸術活動推進委員会
特別協力 : コッライーニ社(イタリア)
後援 : イタリア大使館、一般社団法人日本美術教育学会、
山形新聞・山形放送
公式サイト : https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/143munari.html
<内容>
(1)展示構成と主な展示資料
【プロローグ 美術に出会う前の美術】
《美術》の前の美術の要素を取り上げます
ラスコー、アルタミラの画像、ムナーリの『未知の国の読めない文字』、《記号》を取り上げて、文字を発見する前の記号類を取り上げます。文字と同じように、視覚的な記号も物事を伝える力があることを伝える展示です。
○未知の国の読めない文字(1978年/1984年)
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未知の国の読めない文字(1978年/1984年)
【第1章 ムナーリのアートの世界へ】
ムナーリのアーティストとしての作品のコーナーです。
アート作品を制作しながら、アートの原理の探求する足跡を考えます。
ムナーリの作家活動があってこそ、アートの啓発活動があり、遊具やワークショップがあるのです。
○空想のオブジェの理論的再構成(1956年/1984年)
○折りたたみのできる彫刻(1958年/1981年)
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空想のオブジェの理論的再構成(1956年/1984年)
【第2章 日常生活を豊かにするために】
日常生活を彩るムナーリのプロダクト作品を扱います。
○竹製の花器(1965年/1985年)
○チューブ型の照明器具(1964年/1999年)
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竹製の花器(1965年/1985年)
【第3章 美術に近づくために】
近未来の市民である子どもの健やかな育成のために、遊具、ワークショップを主に取り上げます。
○プラスマイナス(1970年)
○本に出合う前の本(1980年)
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本に出合う前の本(1980年)
【第4章 機械と美術】
時間・空間・運動・光など、20世紀美術の課題を先かけた作品を取り上げます。
ムナーリのアーティストとしての始まり、未来派としての始まり、機械をコントロールするアーティストの役割にスポットをあてて、その独創的な発想を考えます。
○「ムナーリの機械」日本語版(1942年/2009年)
○軽やかな機械(1930年/1971年)
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軽やかな機械(1930年・1971年)
【第5章 ムナーリの目 ~自然とアート】
バディアポレジネの自然体験とムナーリの視点を紹介します。
○アコナ・ビコンビ(1961年/1965年)
○「木をかこう」(1978年/1981年)
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アコナ・ビコンビ(1961年/1965年)
【第6章 ムナーリの本の世界】
ムナーリによる本によるコミュニケーション。著作、絵本、アーティストブックを取り上げます。
○「暗い夜に」(1956年/1968年)
○「ムナーリのフォーク」(1958年/1997年)
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「暗い夜に」(1956年/1968年)
【エピローグ 万人のためのアート】
アートは難しいものではなく、文字と同じく人を豊かにするものであり、「アートは、万人のためのもの」というメッセージでくくります。
○小ざるのジジ(1953年/1999年)
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小ざるのジジ(1953年/1999年)
(2)ギャラリートーク「ブルーノ・ムナーリの魔法」
日程:11月29日(土) 10:00~
担当学芸員とスペシャルゲストによる展示解説。申し込み不要、要入場券
(3)募集制ワークショップ
「ナイトツアー ようこそ夜の博物館『ムナーリとあそぼう』」
日程:12月19日(金) 19:00~20:30
対象:どなたでも(中学生以下は保護者同伴)
料金:500円
定員:20名(要申込、11月19日(水) 9:00受付開始)
「つくろう!みつけよう!『サラダ菜のバラでエコバッグ』」
日程:12月13日(土)
(1)10:00~12:00、(2)13:30~16:00
対象:(1)未就学児、(2)小学生以上
料金:500円
定員:各回15名(要申込、11月12日(水) 9:00受付開始)
「つくろう!みつけよう!『折りたためる彫刻をつくろう』」
日程:2026年1 月10日(土) 13:30~16:00
対象:小学生以上
料金:500円
定員:15名(要申込、12月10日(水) 9:00受付開始)
■施設概要
商号 : 米沢市上杉博物館
代表者 : 館長 曽根 伸之
所在地 : 〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-2-1
開館 : 2001年9月
URL : https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/top.htm
■問い合わせ先
【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
米沢市上杉博物館
TEL:0238-26-8001
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