第5回は、海と山に挟まれた異国情緒漂う神戸の街・塩屋で、オリジナルプリント工房「Bangbooo(バンブー)」を営む土井氏を特集。ネット完結が主流の業界において、なぜあえてリアル店舗を構え続けるのか。学生服、古着、チャリティ、そして街の悩み相談までを飲み込む「何屋かわからない」空間が証明する、効率化の時代における「コミュニティ」という最強のプラットフォームの姿に迫ります。
【記事URL】
https://note.com/yukiyokoyama/n/n65f0d1594a3d
■ Vol.5 特集内容:効率化の対極にある、温かなる生存戦略
1. ネット全盛期に、あえてリアル店舗を構える理由
デザイン特化や工場生産、無店舗型が主流のプリントウェア業界において、塩屋の街に店舗を構え、今年で16年目を迎えるBangbooo。すれ違う人々が次々と挨拶を交わし、小学生からお年寄り、犬までが吸い寄せられる不思議な店舗の「引力」の正体を解き明かします。
2. 小学校の体操服から、累計215万円のチャリティまで
店内には本業のプリントウェアだけでなく、近所の小学校の体操服が積まれ、さらには地域から寄付された古着を販売する「シオヤコレクション」のスペースが同居しています。地域の里親支援や「音遊びの会」へ10%を寄付し、その額は215万円に到達。「何屋かわからない」状態がもたらす、地域循環のエコシステムを紹介します。
3. 「究極の非効率」こそが最強のプラットフォーム
「町の商店主のおばちゃんになりたい。駆け込み寺みたいに」と笑う土井氏。スマホの不具合相談まで引き受けるその姿勢は、一見すると非効率の極みです。しかし、人の体温を感じるその「共鳴」こそが、どんな精緻なマーケティング理論よりも強靭に、16年という歳月を支え続けている真実を伝えます。
■ 編集長・横山祐樹(Elixence代表)コメント
ビジネスにおいて「効率化」は間違いなく正義です。しかし、私たちが本当に心を動かされるのは、土井さんのような人が生み出す「非効率で温かいノイズ」なのだと、今回の取材で痛感しました。デジタルで何でも完結する時代だからこそ、街に根を張り、人と人の間に血を通わせる彼女の生き方は、これからの店舗ビジネスの一つの究極の完成形を見せてくれています。
■ 媒体概要
媒体名: AFTER HOURS CEO (note)
コンセプト: Daytime(昼)では語れない、リーダーの本音を。Barでグラスを傾けるような距離感で、思想の断片を探すオンラインメディア。
企画・運営: Elixence
■ 取材協力
Bangbooo(バンブー)
オリジナルプリントウェアの製作工房。今年で16年目を迎え、店舗には地域の人々が集い、街のハブとして機能し続けている。
公式サイト: http://www.bangbooo.com/
シオヤコレクション:寄付された衣類を販売し、収益を「NPO法人 Giving Tree」や「音遊びの会」など神戸・塩屋の福祉活動に寄付するチャリティショップ。


