新機軸の奨学金財団が給付金を増額、高専編入者も対象に

一般財団法人大学生奨学財団(以下、学奨財団、2022年10月設立)は2026年2月1日に、第4期の奨学生(給付型)の応募受付を開始する。奨学生1人あたりの給付金額(返済不要)は前年より25%(3万円)増やして年間15万円とする。


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学奨財団のWebサイトでの奨学金の応募画面(PCとスマホ)

■高専編入者への対応
近年、教育界・産業界で注目を集める高専(高等専門学校)から大学に編入する者(高専編入者)の応募資格を、今回初めて正式に認める。当財団の選考方法は、大学1年生の学業成績を重視するため、大学1年生を経験しない高専編入者の応募を認めていなかったが、2025年の試行結果をふまえて、選考方法を整備した(添付資料1)。


■財政面の基盤強化
資金支援企業(サポーター)は直近までの13社から14社に増え(添付資料2)、第2期末(2024年9月末)から第3期末(2025年9月末)にかけて、資産規模が27%増の約2,300万円になるなど、財政面での基盤強化も進んでいる。


■有識者からの応援メッセージ
財団サイトに掲出する有識者の応援メッセージは、2025年の16人から3人増えて19人となり、若者の学びや学奨財団の取り組みが、より幅広く応援されていることを示している(添付資料3)。


■第3期の選考分析結果
応募を検討する手掛かりとなる情報として、第3期の選考分析結果を公開し、学業優秀な多くの大学生から応募される奨学金財団としての実績を示した(添付資料4)。


■参加者から第3期交流会への高い評価
2025年9月に70人(うち奨学生は19人)が参加して開催された交流会の終了後のアンケートでは、0~10の11段階評価で8.9、NPSスコアが62となり、奨学生およびそれを応援する社会人が交流する当財団のプログラムが、極めて高く評価されていることを示した(添付資料5)。


(添付資料1)学奨財団が高専編入者に認めた応募資格と選考方法の特徴
2025年2月に高専編入者からの問い合わせを受け、各方面(高専関連団体、高専の事務部門、高専編入経験者約10人)へのヒアリング等を通じて、同年の選考方法を決定・開示し、同年の応募受付期間の後半で応募受付を試行していた。
今回、正式に応募資格を認めるに際して、対象者は、高専から大学2年生に編入する者とする(大学4年生で卒業するまでの標準修業年数が3年間で、大学3年生に編入する場合[例えば東京大学]を含む)。
高専生は、取得できる単位数の自由度が高校生と同様に小さいため、取得単位数への配点は、大学1年生を経験した他の応募者の半分とした。その代わりに、高専でのGPA(成績の平均点)や、編入する大学・学部の偏差値への配点をより高く設定した。


(添付資料2)2026年(1~12月)のサポーター(資金支援企業。申込順)
2025年からの継続分10社:伊藤忠商事株式会社、サイオス株式会社、日鉄ソリューションズ株式会社、株式会社SORAMICHI、キッコーマン株式会社、株式会社スギ薬局、株式会社ヴァリューズ、三井住友信託銀行株式会社、株式会社ユーザーローカル、株式会社EduCare。
2026年からの新規分4社:大和リース株式会社、エーザイ株式会社、株式会社b-growth、合同会社ユー・エス・ジェイ。


(添付資料3)学奨財団への主な応援メッセージの抜粋(2026年追加分)
LinkedIn 日本代表の田中 若菜氏:「学び続ける姿勢こそがキャリアを築く最大の力です。グローバルな視点を持ち、オープンにコミュニケーションしながら知識や経験を共有することで、新しい可能性は必ず広がります。学奨財団の取り組みは、その一歩を後押しするものです。皆さんの挑戦を心から応援しています」

公益財団法人日本フィランソロピック財団理事、アクセンチュア前社長の程 近智氏:「個人の特性を尊重しつつ、基礎教育と広い視野を備えることで、誰もが自分らしいキャリアを築ける時代が本格的に到来しています。皆さんの学びを応援するとともに、その活躍に期待しています」

キャリアデザイナーでオールラウンダーエージェントの森本 千賀子氏:「キャリアは自分の手でデザインできるもの。学奨財団は、みなさんが“ワクワクする未来”へ踏み出す勇気を、力強く後押ししてくれる応援団、“未来を信じる力”そのものを応援してくれる存在です」


(添付資料4)第3期の選考分析結果
2025年1月に第2期の選考分析結果を当財団サイトで公開し、応募者が優秀な大学生であることが開示された流れを受けて、2026年1月に公開された第3期の選考分析結果でも、応募者の平均点(大学1年生の取得単位数やGPAという平均点など)は第1期・第2期と同様に高い水準を維持した。

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小論文選考対象者(採用者を含む)の「応募時情報の得点」と「小論文の得点」との関係(2026年に公表された第3期分)

例えば、取得単位数は4年間で124単位(1学年平均で31単位)の大学が多いところ、応募者の1年生の取得単位平均は45単位程度と多い。GPA(0~4の範囲)の平均値はおおむね2.4~2.8程度とされているところ、応募者の1年生のGPAの平均は3.4~3.7程度と高い。

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応募~採用の各局面での人数(属性別)と平均点(2026年に1月に公表された第3期分)

国内最大級の奨学金サイト「ガクシー」(約1万6000件の奨学金情報を掲載。 https://gaxi.jp/ )の運営責任者である松原良輔氏は、こう語る。「学奨財団の奨学金は、国内の給付型奨学金の中でも、選考基準の明示や選考分析結果の公開など、応募者のニーズに即したものになっており、非常に先進的な取り組みだと思います」。

当財団3期生の女子学生(東京外国語大学国際社会学部2年生。2025年8月採用)は、「選考基準が明確で、応募者にとって公平かつ透明性の高い奨学金です。多様な企業人との交流を通じて、将来につながる学びや人脈を得ることができます」と語るなど、奨学生の大半は、後輩に奨める理由として「明確な選考基準と充実した交流」を挙げている。


(添付資料5)第3期交流会の参加者の評価
参加者アンケートでの「友人や知り合いにこの交流会を奨める度合い」(Net Promoter Score、略称NPS。※)は非常に優れたスコア(62)を記録した。回答数は53人。
※NPSの理論値はマイナス100~プラス100で、日本の有力企業のブランド(商品やサービス)のNPSの大半はマイナスとされる。推奨度は0~10の11段階で測定し、「推奨者」(9~10点をつけた人)、「中立者」(7~8点をつけた人)、「批判者」(0~6点をつけた人)の3つに分類したうえで、回答者全体に占める推奨者の割合(%)から、批判者の割合(%)を引いて算出した数値をNPSスコアと呼ぶ。日本人は11段階の中央あたりの5~6点という選択肢を選ぶ人が多く、その場合批判者に分類されるので、通常はマイナスを記録するとされる。


≪学奨財団の概要≫
・名称 : 一般財団法人大学生奨学財団
・理事長 : 村中敏彦(1963年2月生。2021年日経BPを退職。
京都大学法学部卒。日本マーケティング学会理事)
・設立 : 2022年10月
・事業目的: 経済支援を要する、将来有望な大学生に、
返済不要の奨学金を給付することを通じて、
社会に貢献する人材の育成に寄与する
・事務所 : 〒107-0062 東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル5F
株式会社エアークローゼット内
・役員等 : 理事3名(うち理事長1名)、評議員3名、監事1名、選考委員10名、
顧問5名、計22名は、社会貢献志向をもつ面々が無報酬で活動
・URL : https://gakusho.or.jp/


・学奨財団の特徴:以下の3点。
(1)特定企業に偏らない中立性
・財団の基金は、創設者(会社員の退職者)が個人の退職金などから拠出。
企業系列を超えて多様な企業が資金支援(2026年は上場企業8社を含む14社)。
(2)多様性や透明性を重視
・選考委員は現役の企業プロフェッショナル等10名で構成
(男女各5名、文系理系各5名、職種は多様)。
・役員等の略歴、具体的な選考基準、前年の選考分析結果を開示。
(3)幅広い有識者が応援
・政府の審議会の委員など19名が応援。


・学奨財団による奨学金の特徴は以下の5点。特に(2)(3)(4)がユニークである。
(1)返済不要
・年間15万円を12名に一括給付×3年間(初回は大学2年生の8月)。
(2)他の奨学金と併用可、使途自由
・他の奨学金との併用状況や、奨学金の使途のチェックは無し。
(3)具体的な選考基準を公開
・明確な選考基準や配点(小論文の採点基準や面接選考の採点方法を含む)を
財団サイトで事前に公開。応募状況は随時、財団サイトに掲出。
合格(採用)可能性を予想しやすい。
(4)多様な企業人との交流が可能
・有力・著名企業やスタートアップ企業に勤める多様な企業人(選考委員や
役員、資金援助した企業等)と懇親会などで交流し、学びの機会をもてる。
(5)学生(新2年生)が直接応募
・大学の推薦等は不要。所得や成績の証明書は合格者だけに提出義務あり。


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