自己を解き放ち他者と共に生きるための総合知“リベラルアーツ”を磨く手助けに 書籍「自由に生きるための知性とはなにか−−リベラルアーツで未来をひらく」 2022年9月13日(火)刊行


 立命館大学教養教育センターは、学生や生徒が授業での学びや自身の経験から芽生えた知的関心から立ち上げる学生提案型ゼミナール「未来共創リベラルアーツ・ゼミ(以下、みらいゼミ)」の副読本として、書籍「自由に生きるための知性とはなにか—リベラルアーツで未来をひらく(晶文社)」を、2022年9月13日に刊行し、全国の書店にて2,420円(本体2,200円)で販売開始いたします。
本件のポイント
■ 学生らが自らの知的関心から立ち上げる「みらいゼミ」の副読本を刊行
■ 自己を解き放ち他者と共に生きるための総合知“リベラルアーツ”を磨く重要性を提言
■ 誰もが自分のモヤモヤから問いを立て、他者と議論・対話する学びの場を開く手助けに
 
 立命館大学では、コロナ禍の2020年5月、教養教育センターの主催による、リベラルアーツをテーマとした、立命館創始150年・学園創立120周年記念シンポジウムを開催しました。その後、同年7月より、「SERIESリベラルアーツ:自由に生きるための知性とはなにか」を2か年で計10回開催しました。参加学生からの「もっと深く学びたい」「コロナ禍で他者との関係構築が難しい」という声を受け、2021年秋学期より、三菱みらい育成財団の支援を受けて、新しい教養教育プログラムである、みらいゼミを発足しました。
 みらいゼミは、学生や生徒が学びたいことを自らデザインできる学生提案型ゼミナールです。学生たちが、学部・回生・所属キャンパスを越えて、約8週間を基本とするサイクルで自ら運営します。教養教育センターは伴走役として、活動費の補助、メンバーやアドバイザーのマッチング、社会的発信などを支援しています。約1年で24のゼミが立ち上がり、現在8つのゼミが活動しています。
 本書籍は、このようなみらいゼミの立ち上げへの手助けとなる副読本として、シンポジウムと「SERIESリベラルアーツ」全10回の内容を掲載しています。25人の専門家たちが、学問領域を越境しつつ「自由に生きるための知性とはなにか」について対話・議論した記録が、みらいゼミにかかわる学生・生徒のみならず、高校生や大学関係者、リベラルアーツに興味関心のある方への学びの手助けになることを期待しています。


◆書籍情報◆


書籍名 : 自由に生きるための知性とはなにか—リベラルアーツで未来をひらく
編 集 : 立命館大学教養教育センター
発売日 : 2022年9月13日(火)
定 価 : 2,420円(本体2,200円)
発 行 : 株式会社晶文社 https://www.shobunsha.co.jp/?p=7251
販売場所 : 全国の書店


◆本書の構成◆


はじめに(立命館大学教養教育センター)
【第1部】シンポジウム(立命館創始150年・学園創立120周年記念シンポジウムより)
01 基調講演 わたしを発見する知――リベラルアーツと当事者研究
  (熊谷晋一郎 東京大学先端科学技術研究センター准教授)
02 スピーチ リベラルアーツの現在・過去・未来
02-1 東工大リベラルアーツの挑戦
  (上田紀行 東京工業大学副学長・同リベラルアーツ研究教育院教授)
02-2 文系と理系の歴史から考える、リベラルアーツのこれから
  (隠岐さや香 東京大学大学院教育学研究科教授)
02-3 アジア発、“未来の共通言語”となる知とは
  (山下範久 立命館大学グローバル教養学部教授)
03 パネルディスカッション 「能力主義」を越えるリベラルアーツ(熊谷晋一郎准教授×上田紀行教授×隠岐さや香教授×山下範久教授/モデレーター:松原洋子 立命館大学副学長・同大学院先端総合学術研究科教授)質疑応答 「自由」とは、どういうことなのでしょうか?
【第2部】トークセッション(オンライン企画「SERIESリベラルアーツ」全10回より)
【パート1】社会を生きる
01 差別ってなんだろう?――#BlackLivesMatterを通して考える
 (坂下史子 立命館大学文学部教授×南川文里 同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授)
02 なぜ人はあいまいさを嫌うのか――コントロールしたい欲望を解き放つ
 (小川さやか 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授×美馬達哉 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)
03 わたしの“モヤモヤ”大解剖――わがまま論・つながり論を切り口に
 (飯田豊 立命館大学産業社会学部教授×富永京子 立命館大学産業社会学部准教授)
コラム1 〈自由〉な空間で生きる、学ぶということ(瀧本和成 立命館大学文学部教授)
【パート2】人間を考える
04 人間関係のデモクラシー――“家族”から思考する
 (柳原恵 立命館大学産業社会学部准教授×横田祐美子 立命館大学衣笠総合研究機構助教)
05 食のミライ――フードシステムとヴェジタリアン運動から考える
 (北山晴一 立教大学名誉教授×新山陽子 京都大学名誉教授)
06 わたしの“好き”を見つける――映画と音楽を切り口に
 (大﨑智史 立命館大学映像学部講師×小寺未知留 立命館大学文学部准教授)
07 まちあるきのすゝめ――迷える身体に向けて
 (加藤政洋 立命館大学文学部教授×原口剛 神戸大学大学院人文学研究科准教授)
08 経済乱世を生きる――成長と分配と
 (熊澤大輔 立命館大学経済学部非常勤講師×田中祐二 立命館大学名誉教授)
コラム2 自由に生きる知性とはなにか(田中祐二名誉教授)
【パート3】学びを続ける
09 その相談、あの本なら、こう言うね。――本が答える人生相談
 (瀧本和成教授×文筆家・ゲーム作家 山本貴光氏×文筆家・編集者 吉川浩満氏)
10 本を読む、ものを書く、編集する――本づくりの現場から
 (坂上陽子 文芸誌「文藝」編集長×瀧本和成教授×山本貴光氏×吉川浩満氏)
おわりに(松原洋子副学長)


◇立命館大学教養教育センターについて◇


「自由に生きるための知性」(教養)を身につけるために、学生の興味・関心に応じて学ぶことができる100科目以上・800クラス以上の授業を展開。総合大学の特長を活かし、専門教育と往還しながら自らの専門性を相対化し、物事を総合的に捉える視野を身につけ、人生の指針となる知性と知恵、価値観、考え方を涵養し、主体的かつ自律的な思考や行動、ならびに他者との対話や協働ができる力の育成を目指しています。
http://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/




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