敏感肌さん必見!化粧品成分表示の見方と、お肌に優しい選び方

化粧品成分表示の基本ルール

化粧品のパッケージに記載されている成分表示には、いくつかのルールがあります。

配合量の多い順に記載

基本的には、配合量が多い成分から順番に表示されています。

1%以下の成分は順不同

配合量が1%以下の成分については、順番はバラバラです。つまり、後ろに書かれている成分でも、重要な役割を果たしている場合があります。

キャリーオーバー成分は表示されない

原料に含まれているものの、製品にはごく少量しか残らない成分(キャリーオーバー成分)は表示されないこともあります。

 

敏感肌さんが特に注目したい「1%」の壁


敏感肌の方にとって、「1%」のラインは化粧品選びの重要なポイントです。刺激を感じやすい成分でも、1%未満の低濃度であれば肌に負担をかけず使用できる場合があると言われています。

例えば、ビタミンCやアゼライン酸などは、高濃度では刺激を伴う一方で、低濃度では肌に優しく働きかけることが期待できます。
また、植物エキスや保湿成分(ヒアルロン酸Naやコラーゲンなど)も、1%未満で十分な効果を発揮するとされているため、敏感肌のスキンケアにおいて頼れる存在です。

1%未満の可能性が高い成分の例

防腐剤

パラベンやフェノキシエタノールは配合上限が1%のため、必ず1%未満。

抗炎症成分

グリチルリチン酸やアラントインも1%未満がほとんど。

精油

化粧品に記載される精油は、通常1%未満。

レチノール(誘導体含む)

日本の化粧品ではほぼ1%未満。

ヒアルロン酸Na

1%以上配合すると粘度が高くなるため、1%未満が多い。

ヒト型セラミド

ほとんどの化粧品で1%未満。

植物エキス

全成分のリストの後半に書かれている場合、1%未満の可能性が高い。

 
ただし、あくまで目安のため、自分の肌で試してみるのが大切です。

 

敏感肌さんが気をつけるべき成分


敏感肌の方は、以下の成分に注意して化粧品を選びましょう。

合成香料

香料は「香料」とまとめて表示されることが多いですが、肌への刺激になる場合があります。

アルコール(エタノール)

清涼感を出すために配合されますが、刺激を感じやすい方もいます。特に1%以上の場合は注意が必要です。

パラベン

防腐剤として使用されますが、肌への刺激になる場合があります。

石油系界面活性剤

洗浄力が高い分、肌への負担が大きい場合があります。

その他

着色料や鉱物油も、刺激になる場合があるので注意が必要です。

 
これらが必ずしも「悪い」というわけではありませんが、敏感肌の方は特に注意して選ぶことをおすすめします。

 

敏感肌さん向け化粧品の選び方


成分表示以外にも、敏感肌の方が化粧品を選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。自分の肌を守りつつ快適にスキンケアを楽しむため、以下の点に注意して選びましょう。

自分の肌の状態を把握する

乾燥しやすい、油っぽい、敏感になりやすいなど、自分の肌質を正確に理解することが重要です。
例えば、季節や体調によって肌の状態が変化する場合もありますので、普段から自分の肌を観察し、その変化に気づけるようにしましょう。また、肌のトラブルが起きやすい箇所や時間帯なども把握しておくと、より適切な化粧品を選ぶ助けになります。

保湿成分を重視する

セラミド、ヒアルロン酸、スクワラン、グリセリンなどの保湿効果の高い成分が含まれた化粧品を選ぶのがおすすめです。
これらの成分は、乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を高めるのに役立ちます。特に敏感肌の場合、保湿不足は肌トラブルの原因になることが多いため、保湿力の高いアイテムを選ぶことで、肌をしっかり守りながらスキンケアを行いましょう。

シンプルな成分構成を選ぶ

できるだけ添加物が少なく、シンプルな成分構成の化粧品を選ぶことで、肌への刺激を最小限に抑えることができます。
合成香料や着色料、防腐剤などが含まれていないものは、敏感肌にとってより安心です。また、成分が少ないほどトラブルの原因も絞りやすくなるため、肌に負担をかけず、安心して使用できる製品を選ぶのがおすすめです。

パッチテストをする

初めて使用する化粧品は、必ずパッチテストを行いましょう。
二の腕や耳の後ろなど、目立たない場所に少量塗布して数時間から24時間様子を見ます。これにより、肌に合わない成分が含まれていないかを事前に確認できます。敏感肌の方にとって、少しの刺激でも大きなトラブルにつながることがあるため、手間を惜しまずテストを行うことが大切です。

トライアルセットを利用する

いきなり現品を購入するのではなく、まずはトライアルセットやサンプルを試してみましょう。
トライアルセットは少量ずつ試せるため、肌に合うかどうか確認しやすいのがメリットです。短期間使用してみて、肌トラブルが起きないか、効果が実感できるかを見極めてから現品を購入することで、失敗を防ぐことができます。

 

さいごに

化粧品選びは、まるで宝探しのようなもの。いろいろ試して、自分にぴったりのものを見つけたときの喜びは格別です。
ぜひ成分表示をチェックしながら、お肌に優しいスキンケアを楽しんでくださいね。