ビタミンCの働きで美肌・抗酸化!

インナービューティー栄養素辞典

インナービューティーを目指して、カラダの内側から美しくなろう!

新ビューティーコラム「インナービューティー栄養素辞典」が今月からスタート!
カラダの内側から美しくなるために必要な栄養素を毎月厳選して解説していきます。
第1回の特集は「ビタミンC」。美容・美肌にいいとよく聞くビタミンCってどんな栄養素?

 

ビタミンCとは?

ビタミンCかつて大航海時代、長い航海を行っていた船の乗員たちは、「壊血病」という出血や骨折を引き起こし、最悪死に至ってしまう病気の流行に苦しめられました。これは長期間の海上生活で新鮮な果物や野菜が食べられず、当時の保存食ではビタミンCをほとんど摂ることができなかったことが原因です。
多くの動物は体内でビタミンCを合成することができるのですが、ヒトはできないため、食べ物から摂取する必要があります。
ビタミンCは体の中でさまざまな働きをする、生きていくうえで欠かせない大事な栄養素なのです。

 

ビタミンCの働き

ビタミンCビタミンCのいろんな働きの中でも特に注目される性質についてご紹介します。

コラーゲンの合成に必須

ビタミンCはコラーゲンの生成に必須の栄養素。壊血病で出血が起こるのはこのためで、ビタミンCが欠乏すると正常なコラーゲンが生成できず血管がもろくなってしまうのです。
出血の他に怪我の回復の遅れなども招くため、健康で美しい身体を維持するためにはビタミンCの摂取が欠かせません。

抗酸化作用

私たちが呼吸によって取り入れた酸素のうち約2~3%は体内で「活性酸素」に変化し、細菌やウイルスを撃退する働きを行いますが、増えすぎると正常な細胞まで攻撃して「酸化」させてしまい、老化やがんなど原因になると言われています。
ビタミンCには細胞の「酸化」を抑える抗酸化作用があり、余分な活性酸素の働きに対抗する重要な役割を果たしてくれます。

 

1日あたりの必要摂取量は?

ビタミンCビタミンCの一日あたりの推奨量は成人で100mgです。さらに妊婦の方の場合は+10mg、授乳中の方は+45mgが推奨されています。該当する方は普段より多めに摂ることを意識しましょう。
成人の摂取上限値は2,000mgで、一般的な食事で摂りすぎになることはほとんどなく、水溶性であるため、多少多く摂っても尿として排出されるので大きい問題はないと言われていますが、サプリメントの過剰摂取などによって摂りすぎると下痢や腹痛を起こす恐れがありますので注意しましょう。また、鉄過剰症(ヘモクロマトーシス)患者の方は症状が悪化する可能性があります。

 

多く含まれる食材

ビタミンC果物では柑橘類(レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)、グァバ、キウイフルーツ、アセロラ、いちごなど。野菜ではピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、パセリ、モロヘイヤなどが代表的です。
「ビタミンC=酸っぱい」というイメージがありますが、実は酸味の多くは一緒に含まれているクエン酸が由来。ビタミンCが多くてもまったく酸味のない食べ物も多いのです。