≪追加公演決定≫看護学生の葛藤と成長を描く青春群像劇!虚空旅団第37回公演『フローレンスの庭』 12/16~12/18 伊丹市立演劇ホール AI・HALL

大阪を拠点に活動するベテラン劇作家・演出家の高橋恵率いる劇団、虚空旅団の代表作、『フローレンスの庭』(2022年12月16日(金)~12月18日(日)・伊丹市立演劇ホール AI・HALL)で、2022年12月18日(日)17時に追加公演が開催されることが決定しました。

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(2007年初演より(1)撮影:石川隆三)

同作は15年前、平成19年度 AI・HALL+岩崎正裕共同制作作品として発表されました。

高橋が執筆した時、当時の劇団員で現役の医療従事者だった者の伝手をたどって医療業関係者へ綿密に取材を重ねました。高橋自身も看護学校の体験入学会に参加するなど体験を積みました。

関西の小劇場で活動する当時の若手を中心に構成されたキャスト陣が熱演。大好評で幕を閉じました。

その後、高橋は関西若手劇作家登竜門であるOMS戯曲賞大賞を受賞。今や関西の劇団や各自治体の文化振興財団、大手企業、近作では高野山の金剛峯寺で没入型演劇『Night Temple in 金剛峯寺』を手掛けるなど多彩な外部依頼を請け負う「職業演劇人・高橋恵」のキャリアをステップアップさせた代表作となったことは間違いありません。

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(2007年初演より(2)撮影:石川隆三)

しかし、15年の時を経て世の中の様相は大きく様変わりしました。2022年度版の物語は看護師になった主人公がコロナウイルスに感染し、隔離されるシーンからはじまります。

100年に一度と言われるパンデミックと少子化の影響もあり看護学校の入学希望者は近年減少しています。

元々肉体的、精神的負担が大きいと回答している割合の高い医療業の労働者は2020年4月以降、さらに増加傾向へと転じました。
https://www.youtube.com/watch?v=2kUKNOsrDNQ (厚生労働省 令和3年度版労働経済の分析)
第8波に入ったともされる情勢の中で、医療現場では予断を許さない状況が続いています。

演劇の現場でも相変わらず感染症の影響による公演の中止や延期が散見され、2019年6,295億円あったライブ・エンターテインメント市場規模は2020年に1,106億円にまで減少しました。2021年は前年比177.6%増の3,072億円と大幅に回復の兆しを見せましたが、まだ2019年の半分程しか回復していません。
https://corporate.pia.jp/news/detail_live_enta20221005.html (ぴあ総研2022年10月調べ)

高橋や虚空旅団にも感染症の試練が容赦なく訪れました。

2020年にはコロナウイルスの影響で、劇団の本番前日に公演中止になった上に、出演予定であった俳優が病に倒れ、搬送されて亡くなってしまう不幸にも見舞われました。

「演劇に何ができるのか」と迷い悩む日々は続きました。

さらに昨年、作品を産まれるきっかけを作り、戯曲塾の講師など劇団と高橋自身を育ててくれたAI・HALLは劇場維持費の税金負担問題に端を発した存続問題が浮上。結果、今も第一線で活躍する関西演劇人の才能を育み、支えてきた劇場主催事業が大幅に削減されました。

そんな中で限りある時間の中で自分にできることは何だろうと考えた末、『フローレンスの庭』を自身の手で、AI・HALLで上演することを決意しました。

「医療従事者というワードは世間から注目を浴びているが大きなカテゴリーでひとくくりにして見られがち。でも、生死を扱う人達でも、一人一人は私たちと同じように小さなことで悩んで、生きているんだ、というところを見せたい。」

青春群像劇としての出来栄えの良さから、俳優養成機関の修了公演などで何度も上演されてきたましたが、自身で演出を施すのは今回が初となります。

初演時にこの作品から若手俳優が多数輩出されたことを受け継ぎ、且つより多様な座組を目指して劇団初の全キャストワークショップオーディションを敢行。新たな挑戦に伴うリスクを自身に課しました。

不安はありましたが、ふたを開けてみれば想定以上の参加者数の応募がありました。作品理念に賛同し、そこから選りすぐられた個性豊かな俳優陣の士気はずっと高いまま維持されています。

最年長で2.5次元演劇『舞台刀剣乱舞』にも出演する石原正一は「僕が舞台でケガをした時に診ていただいた外科の先生も観に来てくれるんで、僕らの芝居を見て、医療の力になろうと思った時のことを思い出したり、そんな機会にもなればいいなぁと思います」。

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稽古場より(1)

『鬼滅の刃 其ノ参 無限夢列車』に出演した丹下真寿美(T-works)は「稽古終わりは、ほぼ気絶状態で寝落ちしてますが(笑)、役の人物がここまでどんな道を歩いて来たのか、そんなことを考える時間がいつも以上に大切になりそうな作品です」と集中しています。

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稽古場より(2)

石原は言う。「お祭りとかイベントも戻ってきたし、今度は僕らの番やと。演劇に身を置く僕らの心意気を、思いっきりぶつけたいですね」。

目的を共有して突き進む座組の思いが伝わってか、早々に完売回が相次ぎ、追加公演が決定。

高橋は強く、静かに決意を表わす。
「私自身も世界も、初演時とはかなり変わってしまいましたが、変わらないものを見つけにゆきたいと思います」

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(2007年初演より(3)撮影:石川隆三)

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公演チラシ

詳細はホームページへ
https://kokuuryodan.jimdosite.com/

キャスト紹介・稽古場通信
『フロ庭通信』配信中
https://note.com/kokuuryodan/n/n0dcacad5d8a1


【公演詳細】
○作・演出:高橋恵

〇振付:大熊隆太郎(劇団壱劇屋)

○出演:石原正一 江本真里子 大宅聖菜 大津彩花
大西敦司(ジャパントータルエンターテインメント) 尾澤ショータロー
是常祐美(シバイシマイ) 澤田紗菜(リリパットアーミーII)
島田藍斗(遊戯三昧) 白倉果林 瀬古なおき(虚空旅団) 竹山あや
谷野まりえ(theatre PEOPLE PURPLE) 丹下真寿美(T-works)
趙清香 土肥希理子 坪坂和則 得田晃子 藤井愛希子 三木万侑加
向田倫子(ババロワーズ) 山下あかり(MC企画)

〇演出部:足達菜野、小西瑛子、田中友也、山下真実

○日時・会場
2022年12月16日(金)~12月18日(日)
伊丹市立演劇ホール AI・HALL
※追加公演は12月18日(日)17時開演

○チケット取扱(CoRichチケット!)
https://ticket.corich.jp/apply/179521

○問い合わせ: kokuuryodan@gmail.com

【主催】虚空旅団
【助成】芸術文化振興基金

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