エヌピーディー・ジャパン、最新スポーツシューズ・アパレル市場レポート「コロナ禍で高価格帯スニーカーの売上が30%増」を公表

スポーツシューズ・アパレル市場情報サービス『Japan Sports Tracker*1』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、COVID-19による、スポーツシューズ・アパレル市場への影響を分析したレポートを2020年7月27日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。日本のスポーツシューズ市場規模は、2020年2月~5月に前年同期比13%減、スポーツアパレル市場は14%減でした。このマイナスに最も影響を与えたのは、オフライン市場で、スポーツシューズは22%減、アパレルは25%減でした。その一方で、オンライン市場はプラス成長で、家でリラックスするための消費が増え、スウェット/パーカー類、ジャージ上下セットの伸びがオンライン市場の成長を牽引しました。一方で、高価格帯(11,000円以上)のカジュアルシューズが30%増と大幅な伸びを示しました。


2020年2-5月において市場規模は大幅に縮小(スポーツシューズ:-13%、アパレル:-14%)
コロナ禍の2020年2-5月期、日本におけるスポーツシューズ市場規模は、前年同期比で13%減少しました<図表1>。販売個数の大幅減(-16%)を平均支払金額の増加(+5%)が相殺できず、大きくマイナスとなりました。スポーツアパレル市場規模も、前年同期比14%減の大幅減でした。平均支払金額は増加(+4%)しましたが、販売個数が大きく下がり(-17%)、市場は二桁減となりました。




オフライン大幅減もオンライン市場成長(スポーツシューズ:+4%、アパレル:+5%)
2-5月期の市場のマイナス成長の主要因は、オフライン市場で、スポーツシューズは22%減、 スポーツアパレル は25%減でした。一方で、オンライン市場は伸び、スポーツシューズは4%増、スポーツアパレルは5%増でした。しかし、このオンライン市場の伸びは、オフライン市場の大幅減を相殺することはできませんでした。<図表3、図表4>




カジュアルシューズやスウェット類などがオンライン市場の成長を後押し
トップ3カテゴリーの市場規模成長率を見てみると<図表5、図表6>、スポーツシューズのオンラインで最も大きく伸びたのは、市場規模が最も大きいカジュアルスニーカーで29%増でした。売上3位のウォーキングシューズは13%増、同2位のランニングシューズは6%増でした。オフライン市場ではいずれのカテゴリーも大幅なマイナス成長となりました。
スポーツアパレルでは、オンラインでスウェット/パーカー類が24%増と最も大きく伸び、ジャージ上下セットが17%増、トップス類は+15%増でした。オフラインではいずれのカテゴリーも大幅なマイナス成長でした。




カジュアルスニーカーやランニングシューズで高価格帯の成長が顕著
上記の通り市場全体が大きくマイナス成長となっている状況下にもかかわらず、高価格帯(11,000円以上)のカジュアルスニーカーの市場規模は30%増と大きく伸びました<図表7>。低価格帯の市場規模は17%減でした。これはランニングシューズでも同様で、高価格帯は8%増、低価格帯は13%減でした。<図表8>




エヌピーディー・ジャパンのスポーツ事業部アカウントマネージャーである、加藤拓真(かとう・たくま)は、「高価格帯のランニングシューズは引続きランナーにとって重要なセグメントです。質の高いランニングシューズが各社から継続的に発売され、コロナ禍以前より伸びる余地がもともとあった中で、高価格帯の質の高いシューズが、コロナ禍で更に伸びを示しました。カジュアルシューズに目を移してみても、昨年まではリーズナブルなスニーカーを選んでいた消費者によって、高価格帯の所謂“プレミアム”なスニーカーが購入されるようになった傾向がうかがい知れます。我々の観点では、人々がこのコロナ禍において家から出ることが限られる中、限られた外出する時間により特別感を持たせるため、より良いプレミアムなスニーカーを購入してその瞬間を楽しみたい傾向が、一定の消費者の間には拡がっているのではないかと見ています。このようなトレンドをみると、国や各自治体からの外出自粛要請に従い、または在宅勤務のため頻繁に出掛けることができない人々の間で特に高まるオンライン需要において、運動をサポートするランニングシューズのみならず、プレミアムなスニーカーが市場の活性化の一役を担う可能性は大いにあると考えます」と話します。


*1  Japan Sports Tracker
スポーツシューズ・アパレル市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。
詳細URL: http://www.npdjapan.com/solutions/sports/

■本件に関するお問い合せ先
エヌピーディー・ジャパン株式会社
担当:加藤 拓真(かとう たくま)
〒108-0074 東京都港区高輪3-23-17 品川センタービル8F
TEL : 03-5798-7663
FAX : 03-5798-7665
Email : npdjapan.info@npd.com

■会社概要
会社名 エヌピーディー・ジャパン株式会社
英名 NPD Japan Ltd.
設立年月日 2003年 3月 31日
所在地 〒108-0074 東京都 港区高輪 3-23-17品川センタービル8F
TEL (03) 5798 - 7663
FAX (03) 5798 - 7665
資本金 80,000,000円
株主 The NPD Group Inc. (100%)
代表者 トーマス・リンチ
所属団体 一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会



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