ニッセンケンがテクノサイエンス社と業務提携


 繊維の安全証明「エコテックス®」の国内唯一の認証機関である一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(本部:東京都台東区蔵前、理事長:駒田展大、以下ニッセンケン)は、この度、総合化学分析事業を手掛ける株式会社テクノサイエンス(本社:滋賀県守山市、代表取締役:山本康人)と、有害化学物質の環境排出ゼロを目指す有志企業連合であるZDHCの認定試験における業務提携を致しました。
 ニッセンケンはZDHCで規制される繊維製品の製造時に使用される化学薬剤に関し、テクノサイエンス社は染色加工場などから排出される廃水・スラッジ(汚泥)に関して、それぞれの分析試験・合否判定・証明書発行業務が対応可能な国内唯一のZDHC認定試験機関となっており、両社が提携することで、ZDHCへの一貫した対応が日本でも可能となります。


― 業務提携 概要 ―


【一般財団法人ニッセンケン品質評価センター】
本部:東京都台東区蔵前2-16-11  設立:1948年  代表:理事長 駒田展大
主な業務内容:繊維関連製品の試験・検品、エコテックス®認証業務 等
ZDHCケミカルモジュール認定試験機関登録日:2020年1月15日
【株式会社テクノサイエンス】       
本社:滋賀県守山市水保町2477番地 設立:1995年 代表:代表取締役 山本康人
主な業務内容:環境調査・分析をはじめとする、総合分析業務等
ZDHC廃水モジュール認定試験機関登録日:2020年7月13日
業務提携締結日:2020年10月6日
目  的:ZDHCにおいて行うinput(化学薬剤の評価)及びoutput(工場等の廃水処理評価)の分析試験・証明業務を円滑に遂行し、国内の繊維業界を中心とした環境への対策を促進する
内  容 :顧客依頼に応じた相互ラボの紹介(無償)、ZDHCおよび環境対策に関する業界内外への啓発活動の協力




 製造過程で化学薬剤を多く使用するアパレル・フットウェア業界に対し、環境負荷低減への要請が急速に高まる中、ZDHC適合確認の際に必要となる化学薬剤や廃水等は海外輸送が困難なため、認定ラボのない国内では対応しきれない現状がありました。
 しかし、この度のニッセンケンとテクノサイエンス社の提携により、化学薬剤メーカーや染色加工場のZDHC適合証明をはじめ、サプライチェーン全体で環境に与えるインパクト低減へと取り組む国内の各ブランド・企業への包括的な対応が可能となりました。世界標準での社会的責任を果たそうとされる各社の取り組みを、継続的にサポートしてまいります。




各社のZDHC認定業務内容


主に、ニッセンケンは化学薬剤を生産する化学メーカー、テクノサイエンス社は多量の廃水を伴う染色加工場における安全性がZDHC基準をクリアしているかの確認をし、ZDHCゲートウェイ※1への登録をサポートします。
また、その他アパレルやフットウェア等の生産に関わる企業各社の製品や廃水に関する安全性の確認・アドバイスも行い、サプライチェーン全体での品質管理向上を広くサポートすることが可能となります。


画像 : https://newscast.jp/attachments/u2HApJZRaqwG6vBFppCF.png


■ニッセンケン 【ZDHC-MRSL(化学薬剤)認定試験機関】
認定内容:使用化学薬剤の評価
 ZDHCゲートウェイの化学薬剤に関するケミカルモジュール・MRSL※2への適合
 を評価
対応業務:Input 部分のZDHC-MRSL対象物質の分析、評価、適合証明書発行業務
認定業務開始時期:2020年4月~
主な対象企業:化学薬剤メーカー 
 (ブランド・サプライチェーン各社の確認試験・アドバイス等対応)
認定レベル:ZDHCゲートウェイ・ケミカルモジュール-MRSL適合レベル1
*「エコテックス®エコパスポート」認証で、レベル2・3への適合が証明可能
■テクノサイエンス 【ZDHC-Wastewater(廃水)認定試験機関】
認定内容:加工場の廃水・スラッジの評価
 ZDHCゲートウェイの廃水・スラッジ(汚泥)に関する廃水モジュールへの適合
 を評価
対応業務:Output部分のWastewater 対象項目の分析、評価、適合証明書発行業務
※使用化学薬剤の確認・廃水やスラッジの品質検査・(約230項目のチェック) 等
認定業務開始時期:2020年11月~
主な対象企業:染色加工場 
  (ブランド・サプライチェーン各社の確認試験・アドバイス等対応)
認定レベル:ZDHCゲートウェイ・廃水モジュール
*「エコテックス®STeP」認証における廃水チェックと連動、相互の確認項目の削減が可能
※1 ZDHCゲートウェイ:https://www.roadmaptozero.com/gateway/
 ZDHCのガイドラインに適合したデータを開示できるプラットフォーム。
 ZDHCゲートウェイの中に、化学薬剤に関する「ケミカルモジュール」や廃水に
 関する「廃水モジュール」が存在する。
※2 MRSL:Manufacturing Restricted Substances List 
 衣料品、皮革、履物の繊維や部品を製造する工程での意図的使用の禁止を求めて
 いる化学物資のリスト≒製造時規制物質
 Ver.1.1から2.0に変更、より規制物質が増え厳しい基準となっている。


ZDHC(Zero Discharge of Hazardous Chemicals)について


近年世界で強く求められている環境配慮に向けた一つの施策であるZDHCは、エコテックス®が展開する化学薬剤の安全証明である「エコパスポート」や、安全・環境・人権に関して持続可能な工場・企業の証となる「STeP (ステップ)」との連動をはじめ、繊維業界における有害化学物質の使用・排出に関する安全指標として多方面での活用が広がっています。


画像 : https://newscast.jp/attachments/05oZGWRTfFIEqbQw1woq.png


ZDHCとは:有害化学物質ゼロ排出https://www.roadmaptozero.com/
2011年・オランダのアムステルダムに設立された、有害化学物質の
環境排出ゼロを目指す国際環境NGO・国際環境NGO(非政府組織)


【背景】環境汚染や人体への被害の原因となっていた、アパレル・靴業界でのサプライチェーンにおける有害化学物質排出への対策を打ち出す。
【ミッション 】サプライチェーンにおける有害化学物質排出をゼロに近づけることで、消費者・従業員・自然環境を保護し、
人々の生活や環境を向上させる。
【プログラム」化学物質の使用(input)、生産工程(process)、廃水・スラッジ等の排出(output)に分けて管理・確認
 
【加盟企業・団体】アディダス/ナイキ/プーマ/ファーストリテイリング/H&M/Inditex/OEKO-TEX®国際共同体等、アパレルブランド・メーカー・試験機関・業界団体  




ー本件に関するお問合せ先ー


【一般財団法人ニッセンケン品質評価センター エコテックス®事業所】
〒111-0051 東京都台東区蔵前2-16-11 6階
Tel: 03-5809-2810   oeko-tex@nissenken.or.jp
ニッセンケン公式サイト https://nissenken.or.jp/  
エコテックス®日本公式サイト https://oeko-tex-japan.com/
【株式会社テクノサイエンス】
〒524-0102 滋賀県守山市水保町2477番地
TEL:077-584-3003  info@techno-science.jp
公式サイトhttps://www.techno-science.jp/




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