福島浪江の子ども達に学ぶ 命を守る授業「自分ごと」として備えるために

アルファ米等の長期保存食を製造・販売している尾西食品株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長 古澤紳一※以下、尾西食品)は、この度、2月28日(火)、福島、東京、北海道、熊本の小学校4校との取り組みが実現し、東京学芸大学附属竹早小学校にて、全国合同防災教室を開催いたしました。
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※木原氏による「気象と防災」セミナー
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※子ども達によるアルファ米試食の様子

今年は東日本大震災から12年、関東大震災から100年の節目となります。異常気象や自然災害の頻発、新型コロナウイルスの影響などにより、備えの意識が高まる中、被災の経験をどう次世代に継承していくか、大きな課題といえます。尾西食品は、地域社会や自治体と連携のもと、子ども達に防災や備えの大切さを「体験」しながら身近に感じてもらう活動を進めており、コロナ禍での新しい“体験型の防災教室”の取り組みを全国小学校や地域と連携し、実施してまいりました。★「尾西の防災教室」はこちら https://www.onisifoods.co.jp/school/

今回の参加校、なみえ創成小学校(福島県双葉郡浪江町 校長 横山浩志 先生)は、現在、震災遺構となっている旧請戸小学校の新設校です。当時の請戸小学校は東日本大震災で甚大な津波被害に見舞われましたが、全員無事に避難することができた奇跡の学校として知られています。これまで尾西食品が防災教室で伝えてきた「備え」の大切さとともに、「命を守る」ことの大切さを学び、継承されてきた浪江町の先生方と子ども達に学ぶべきものがあると考え、全国の学校様のご協力のもと、3月11日を前にした2月28日に合同の防災教室が実現しました。


■ いざという時にどうする?クイズ形式で気象・防災について学ぶ

はじめに、お天気キャスターとしてテレビでお馴染みの木原実氏による「気象と防災」のセミナーが実施されました。木原氏は気象予報士だけでなく、防災士の資格もお持ちで、子ども達は〇×クイズなどで多くの手が挙がり、大変盛り上がりました。様々な災害を想定し、地震や台風、雷など災害が起こった時に、どのように避難したらいいか、何を準備しておくべきかなど、木原氏から子ども達に伝えられました。ある学校の避難訓練の動画を実際に見ながら、災害時には冷静な判断が必要であることなど、大変勉強になる内容でした。

普段から、状況に応じて自分で判断する、考えるということがとても重要だということを考えさせられます。今回の木原氏によるクイズ形式のセミナーは、子ども達も「自分ごと」として考えてもらう大変良い機会となりました。

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※木原さんの〇×クイズに子ども達もたのしそうです


■ 震災の記憶と教訓はこれからも受け継がれていく

その後、震災遺構・浪江町立請戸小学校にて行われたなみえ創成小学校の横山校長先生による特別授業の様子や、当時児童の引率をした先生のインタビュー動画を視聴しました。当時は浪江町のほとんどの方が「津波はまず来ない」と思っていたといいます。震災発生直後、想定していた学校の避難方法は通用せず、裏山への全員の避難は、当時の高学年児童や教職員の迅速な判断によるものだったということです。

横山校長先生は、「自分で考えて判断できる人になってほしい」「自分の命を守り、他の人を助けられる人になってほしい」という想いを子ども達に熱く語りかけて下さいました。横山校長先生のお話を聞く子ども達の真剣な表情が印象的です。動画を見た各地の子ども達は自分の住む地域でどんな災害が起こり得るのか、どんな被害が想定されるのか、どんな準備が出来るのかを深く考えるきっかけとなりました。

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※震災遺構・浪江町立請戸小学校にて横山校長先生による特別授業と授業を真剣に聞く子ども達

■ 子ども達の目線で「自分ごと」として考える地域の防災

続いて、全国の参加校に向けて、なみえ創成小6年生児童によるプレゼンテーションが行われました。震災当時に起こったこと、また、現在学校で行われている防災教育、浪江町の復興などについてもふれ、地域や先生方から受け継がれている被災の教訓を全国の子ども達に伝えました。子ども達は「浪江町では津波の時避難せずに命を落とした人がたくさんいました。」「救える命を落とさないよう、私たちはたくさん勉強して伝えていかなければいけないと思います。」と力強く話してくれました。

また、他の地域の小学校に向けては「私たちが大きくなったら、どこに住むか分かりませんので、色々な地域での防災について学びたい。」とも話してくれました。他の小学校からは「地震が起きた時に上級生がしなければならない事は何ですか」といった質問があり、「下級生の手をつないであげる、励ましの言葉をかけてあげるといった事で安心させてあげることが大切だと思います。」と答えるなど各地の小学校を結んだ活発な話し合いが行われました。

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※なみえ創成小学校の生徒による発表と小学校を結んだ話し合いの様子


■ 命を守るために備えてほしい非常食の重要性

後半のパートでは、実際にアルファ米を体験しながら、非常食の重要性についても理解を深めました。尾西食品広報室から、非常食の必要性について、「ライフラインが止まった時の備えとして準備する必要があること、また、救助隊や自衛隊がすぐに来るとは限らないため、最低でも3日間は自分や家族を守るために備えておいてほしい」「非常食を日常から食べ慣れてもらいたい」などと説明しました。また、「今日学んだことを参考に、家に帰ったら、皆さんがリーダーとなって災害に備えてもらいたい」ということも子ども達に伝えました。

アルファ米の試食をした児童から、「昔食べた時はあまりおいしくなかったが、今回食べてみたらとてもおいしくてびっくりした。」「アルファ米のことを知れてよかった。」など様々な感想が寄せられました。
最後に、先生方を代表して横山校長先生から子ども達にメッセージをいただきました。「まず命を守ること、これぐらいなら大丈夫、災害は絶対に来ないなどと思わないことを皆さんに伝えたいです。そして是非家庭の中や地域の皆さんにもこうした事を伝えていってほしい。」とお話になり、「一番大切なことは、強い心を持つこと、そして、仲間との助け合いをすることです。最後まであきらめない心を育むために学校生活を送って欲しい。」と児童らに訴えて下さいました。

この度の防災教室では、福島、東京、北海道、熊本4校のコミュニケーションを通じて、各地域で災害時にどんな対応ができるか、防災や備蓄について自分ごととして体験しながら学ぶ1日となりました。尾西食品は、非常食講座を通じて、今後も子ども達が主体的に学べる防災教育の環境を提供していきたいと思います。

【防災教室概要】
日 時:2023年 2月 28日(火) 10:55~12:30
場 所:東京学芸大学附属竹早小学校(対面実施校)
対 象:小学校高学年
参加校:福島県浪江町立なみえ創成小学校/東京学芸大学附属竹早小学校/
北海道東川町立東川第一小学校/熊本県熊本市立飽田西小学校
形 式:対面・オンラインZoom実施
ゲスト:木原 実 氏(気象予報士・防災士・お天気キャスター)
主 催:尾西食品株式会社
内 容:
・開会ご挨拶 尾西食品 ・ゲストセミナー 木原実氏 気象・防災について学ぶ
・なみえ創成小学校の動画視聴、6年生によるプレゼンテーション、各校とのディスカッション ・アルファ米の体験講座 (非常食の重要性)、試食・各参加校より感想・ご意見 ・全体総括 なみえ創成小学校横山校長/尾西食品

【参考資料】
◎震災遺構 浪江町立請戸小学校 https://namie-ukedo.com/
(※2021年より震災遺構として、一般公開されています。)

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※尾西食品体験型防災教室の様子

■尾西食品株式会社
・事業内容:長期保存食の製造と販売 ・代表取締役社長:古澤 紳一
・所 在 地:〒108-0073東京都港区三田3-4-2いちご聖坂ビル3階
・URL:https://www.onisifoods.co.jp/


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