野澤梓 個展「また明日話ができたら、」12/13よりMEDEL GALLERY SHUにて開催


MEDEL GALLERY SHU(千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ東京2F)では、12月13日(火)〜12月25日(日)まで、国内外で高い人気を誇る現代美術アーティスト野澤梓の個展「また明日話ができたら、」を開催いたします。
野澤梓は2019年に東京藝術大学絵画科油画専攻卒業した新進気鋭の⼈気アーティストです。
複数のレイヤーとイメージを多⽤した個性的でkawaiiが詰まった作品はとても愛らしく、そこには幼少からの記憶を辿って、画布に絵筆を動かす祈りにも似た行為が再現されています。


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作品「また明日話ができたら、」


“野澤梓はパステルのスペクトラムのなかで微睡む少女を幾重にも描き綴る。幼少からの記憶を辿って、画布に絵筆を動かす祈りにも似た行為が再現されている。”


■展示概要
野澤が描く少⼥の輪郭は多くが⽩い線で描かれていて、それ以外の線は⿊・クレー、またはブルー、ピンクなどのパステルカラーで縁取られています。
⼿描きであることを強調するかのように、不安定な軌跡で少⼥の輪郭をなぞった作品は、シールや落書きしたプリクラを大切なシール帳へ貼り、さらに⼿描きでデコレーションを重ねるという00世代を中⼼に多くの世代に懐かしいカルチャーを連想させます。
野澤はこの行為をストリートカルチャーにおけるステッカーボムから引用して"シールボム"と称し、ノスタルジックでセンチメンタルなイメージを内包する独特な趣を重ねて唯⼀無⼆の作品に仕上げています。
今回はお客様から予めご要望いただいきました"コミッションワーク"の発表会も兼ねており、この2年間に構想を固めてきた作品が結実した新作展⽰です。
野澤作品の特徴である少⼥たちを重ねて分解・再構築する作品と、最近の特徴であるストレートに少女を明確に描ききる作品の二つのシリーズ、さらに、アクリル作品やドローイング作品もご用意して様々に楽しめる構成となっています。
野澤梓が描く全ての少女達は彼女のイマジネーションによって時間軸を超えて、独自のストーリーを語り始めます。かわいさの中で繰り広げされる錯乱に惑わされることをお楽しみいただけますと幸いです。


今回は最近のキャラクター単体を明確に表現した作品に加え、卒制作品やアクリル作品のようなスティッカーボムを意識した作品も存在しています。それは、最近のセンチメンタルな表情・空気感の作品と、ストリートカルチャーにおけるスティッカーボムから引用して"シールボム"と称したノスタルジックでセンチメンタルで無邪気なイメージの2つのシリーズの作品で、鑑賞者にとってそれぞれ意味が変わってくるような展示タイトル・作品をご用意しています。
また、普段はご覧いただけないコミッションワークも発表させていただくことで、多様な作品の幅やスケールも感じ取っていただけましたら幸いです。120号の作品2点も大変見応えがあると思います。
どうぞお楽しみください。
野澤梓

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野澤梓プロフィール画像(アイコン)


■アーティストステイトメント
野澤梓はパステルのスペクトラムのなかで微睡む少女を幾重にも描き綴る。そこにはアーティストが幼少からの記憶を辿って、画布に絵筆を動かす祈りも似た行為が再現されている。
野澤の少女の姿は、聖ヴェロニカが手にする聖顔布にあるキリストの顔を思い起こさせる。全人類の罪を贖うため十字架を背負ってゴルゴダの丘を登ったキリストを見送った聖女ヴェロニカ。ヴェロニカはキリストの汗を拭うように、一枚の白い布にキリストの顔を写し取った。その布には、キリストの苦難の物語とヴェロニカがキリストを慕う気持ちが転写され、今なお聖顔布として生き続ける。
同様に野澤が描く少女には、幼い頃からの掘り起こされた自己の姿が現れ、少女から大人への物語が記憶として閉じ込められている。さらにその記憶を戸惑いながら愛おしむ画家の思いが溢れ出る。その少女は、白い光の粒で満たされたペパーミントやピンクの瞳を持ち、光の風に髪をたなびかせ、私たちを魅了する。また画面に刻まれた純白のきっぱりとした線は、野澤に特徴的なマスキングの技法によるもので、煌めく空間を隔てながらその重層性を強調し、さらなる物語の展開を予感させる。物語の主人公である少女は時には複数の顔を持ち、少女の揺れ動く感性が表現され、画家の記憶へと昇華されていく。
美術史ではキリストの肖像を繰り返し描くことに、ヴェロニカの聖顔布に続く宗教性が語られてきたのだが、現代では、自己が小宇宙を作り出し個人史に向き合う時代において、野澤が幾層にも自己を重ねた少女像を一貫して描くことに、新たな祈りの形を見出せるのではないだろうか。
■プロフィール
野澤梓|Azusa Nozawa
1994年、静岡県出身。2019年に東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業。
主な個展として「揺られる彼女は」(銀座蔦屋書店/東京/2022)、「ふれてほとぼり」 (MEDEL GALLERY SHU/東京/2021)、「× と Ч の は く ち ゅ ~ む」(hidarizingaro/東京/2018)など。
また主なグループ展として「BLOOM」(Maison Ozmen/Paris/2022)、「199X9」( shuuue/東京/2021)、「ほころびと残像」(MEDEL GALLERY SHU/東京/2020)など。
2020-22年度のART TAIPEIにも参加した(MEDEL GALLERY SHUブース)。
2023年は3月にアートフェアArt Central(香港)、個展Maison Ozmen(Paris)と春から多忙なシーズンを迎える。


■ギャラリーインフォメーション
MEDEL GALLERY SHU
千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ東京2F
11時〜19時(無休)
03-6550-8111
info@medelgalleryshu.com


野澤梓|Azusa Nozawa 個展「また明日話ができたら、」 December 13 – December 25,2022 : https://medelgalleryshu.com/azusa-nozawa-mata-ashita-hanashi-ga-dekitara-2022/




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