【調査結果】
◆新薬開発には長期間と多額の研究開発費を要する一方、候補化合物が上市に至る成功率は低く、製薬企業にとって研究開発の効率化や成功確率の向上が大きな課題となっている。こうしたなか、膨大な遺伝子・疾患・化合物データなどを短時間で解析し、有望な創薬標的や候補化合物の探索、薬効・安全性の予測などを可能にするAI創薬が、創薬研究の生産性向上に寄与する手段として注目されている。
◆近年、AI・機械学習技術の進展に伴い、創薬におけるAIの活用領域は、標的探索や化合物スクリーニングに加え、分子設計、ADMET予測、非臨床・臨床開発など、創薬プロセス全体へと拡大している。特に、生成AIや基盤モデル、マルチモーダルAIなどの登場により、大規模な生物学・化学データを活用した創薬研究が進展している。また、AIを活用して創出・設計された医薬品候補が臨床開発段階へ進む事例もみられるなど、AI創薬は技術検証の段階から、実用化・事業化を見据えた段階へと移行しつつある。
◆主要企業のAI創薬における事業戦略をみると、製薬企業、AI Venture、Big Techがそれぞれの強みを活かした取り組みを進めている。具体的には、(1)製薬企業による研究開発プロセスへのAIの実装・適用拡大、(2)AI VentureによるAI創薬プラットフォームの開発・展開と医薬品候補の創出・開発、(3)Big TechによるAIモデル、クラウド、GPU・HPCなどの研究開発基盤の提供が主な方向性として挙げられる。
◆また、製薬企業ではAI創薬技術・プラットフォームの自社開発や創薬研究への活用を進める一方、AI VentureやBig Techとの提携を通じて、外部のAI技術、データ、計算基盤を取り込む動きも活発化している。このため、AI創薬をめぐる競争では、個々のAI技術の性能だけでなく、技術・データ・パイプライン・外部連携を組み合わせ、研究開発の効率化や新薬候補の創出、事業化へとつなげる戦略が重要となっている。
◆今後は、AI・データ・実験を統合した創薬基盤の構築が進むとともに、製薬企業・AI Venture・Big Techの連携が一層強化されるとみられる。これにより、AI創薬は研究支援を中心とした活用から、医薬品候補の創出・開発を含む実用化・事業化フェーズへと本格的に移行していくと考えられる。
◆本調査では、製薬企業、AI Venture、Big Techを対象に、創薬プロセス・モダリティ別のAI活用状況、各社が展開するAI創薬技術・プラットフォーム、提携・M&A動向などを分析する。これにより、各社の技術的特徴や事業戦略、競争・協業関係を明らかにするとともに、AI創薬の実用化・事業化に向けた動向と今後の方向性を展望する。なお、データ入力の省力化など、一般的な業務効率化を目的としたAI活用については、創薬に直接関連しないことから調査対象外としている。
【調査要覧】
<調査対象企業>
AstraZeneca、Sanofi、Roche(中外製薬)、Novartis、Eli Lilly and Company、Merck & Co.、武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、小野薬品工業、Recursion Pharmaceuticals、Schrödinger、Insilico Medicine、BenevolentAI、Iambic Therapeutics、XtalPi、Relation Therapeutics、FRONTEO、MOLCURE、Elix、NVIDIA、Amazon.com、Google、Microsoft など
【調査実査日】
2026年5月~2026年8月
<資料名>
2026年 AI創薬の事業戦略調査
―製薬企業・AI Venture・Big Techの連携で進む、AI創薬基盤の高度化と実用化―
URL: https://www.tpc-osaka.com/c/pharmaceuticals_medical/mr310260698
発刊日:2026年8月24日 頒価:110,000円(税込)
【会社概要】
会社名:TPCマーケティングリサーチ株式会社
設立:1991年8月
所在地:大阪市西区新町2-4-2 なにわ筋SIAビル
事業内容:マーケティングリサーチおよびコンサルティング、調査資料の作成・販売
コーポレートサイト:http://www.tpc-cop.co.jp/
オンラインショップ「TPCビブリオテック」:http://www.tpc-osaka.com/
ISO27001認証書番号:IS598110
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