「四季探訪 研ぎ澄まされる四季絵の伝統」展を開催。

近鉄グループの文化事業である大和文華館では、11月16日(金)から12月24日(月・振休)まで、「四季探訪 研ぎ澄まされる四季絵の伝統」展を開催いたします。
本展では、平安時代以来の「四季絵」の伝統をくみながらも、江戸時代ならではの感性で季節の表情をとらえた作品を中心に、大和文華館の珠玉のコレクションを展示します。
見どころを整理すると、

1、平安時代の季節表現をあじわえる、国宝「寝覚物語絵巻」(図1)を全画面一挙に公開します。あの国宝「源氏物語絵巻」にならぶ、貴重な文化遺産です。この機会をおみのがしなく。

2、江戸時代の俳句のように滋味豊かな絵の数々を展示します。たとえば、年の瀬の錦市場にならぶ棒鱈。見た目がよいとはいえない干魚も、円山応挙の絵筆にかかれば、なんともいえない洒脱な絵になります。ぜひ、会場でお確かめください。

3、古典復興にはげんだ絵師、岡田為恭の屏風「春秋鷹狩茸狩図屏風」(図2)も展示します。数年前、当館開館50周年を機に、コレクションにあらたに加えることのできた記念の一点。復古をめざした絵師の思いとはうらはらに、明治時代の絵画のほうへ近づいている新しさに満ちた大作です。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/170659/img_170659_1.jpg
国宝「寝覚物語絵巻」第1段 平安時代

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/170659/img_170659_2.jpg
岡田為恭筆「春秋鷹狩茸狩図屏風」左隻 江戸時代後期


【1】「四季探訪」展について
1.名称 「四季探訪 研ぎ澄まされる四季絵の伝統」
2.会期 2018年11月16日(金)~12月24日(月・振替休日)
休館日 毎週月曜日 (ただし、12月24日〈振替休日〉は開館)
3.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
4,入館料 一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
5.出陳作品 25件
(1)春の花を愛でる
国宝 寝覚物語絵巻 平安時代後期
春林書屋図 呉春筆 江戸時代後期
(2)ふたつの季節を味わう
伊勢物語図屏風 江戸時代中期
春秋鷹狩茸狩図屏風 岡田為恭筆 江戸時代後期
(3)夏の光りのなかで
草花図屏風 伊年印 江戸時代前期
瓶花図 酒井抱一筆 江戸時代後期
(4)四季をそろえて
四季花鳥図押絵貼屏風 渡辺始興筆 江戸時代中期
四季山水図屏風 円山応挙筆 江戸時代後期
(5)秋から冬へ
重要文化財 武蔵野隅田川図乱箱 尾形乾山筆 江戸時代中期
鱈図 円山応挙筆 江戸時代後期 など。

【2】会期中のイベントについて
(1)特別講演会 「日本絵画の四季表現 ――日本人の『こころ』をめぐって」
日時・場所 12月9日(日)午後2時から大和文華館講堂にて
講師 冷泉家25代当主・京都美術工芸大学学長 冷泉為人氏
(2)日曜美術講座 「江戸時代の四季絵屏風」
日時・場所 12月2日(日)午後2時から大和文華館講堂にて
講師 大和文華館学芸部長 泉万里
(3)講座美術の窓 連続講座「浮世絵250年の歴史」
第2回「錦絵の時代――錦絵誕生から大判の時代へ」
日時・場所 11月18日(日)午後2時・大和文華館講堂
講師 大和文華館館長 浅野秀剛
(4)華コンサート 絃の調べ~ヴァイオリンとヴィオラ~「晩秋を染める
紅葉」
日時・場所 11月24日(土)午後1時~1時40分・大和文華館講堂
当日午前10時から受付で配布する整理券が必要です。
演奏者 テレマン室内オーケストラ 浅井咲乃氏・姜隆光氏
(5)奈良大学茶道サークルによる呈茶
日時・場所 11月25日(日)午後1時30分から午後3時30分
大和文華館本館ロビー
(6)大和文華館学芸部による列品解説
日時・場所 毎週土曜日 午後2時から・大和文華館展示場
※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。






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