美容にも健康にも不可欠な栄養素、コラーゲンについて知ろう!

インナービューティー栄養素辞典

インナービューティーを目指して、カラダの内側から美しくなろう!

カラダの内側から美しくなるために必要な栄養素を毎月厳選して解説する、コラム「インナービューティー栄養素辞典」。第20回は「コラーゲン」。よく耳にする方も多いかと思います。美容を支えることはもちろん、体のあらゆる部分の健康に不可欠な栄養素です。

 

コラーゲンとは?

コラーゲンはタンパク質の一種で、体を構成するタンパク質のうち約30%を占めています。
皮膚や靭帯、骨、軟骨、血管、角膜など体のあらゆる組織を構成する大切な栄養素です。

繊維状になっており、組織や細胞同士を繋ぎ合わせる役割があります。体の形成や正常に機能するために不可欠な成分です。

加齢によるコラーゲン生成機能の低下や、紫外線や乾燥によるダメージによってもコラーゲンは減少します。

 

コラーゲンの働き


コラーゲンが減少すると、以下のようなトラブルが起きるとされています。

・皮膚のたるみ、シワ
・関節のの痛みや関節炎
・骨粗しょう症
・動脈硬化
・眼精疲労や老眼の進行

肌への影響をイメージしやすいコラーゲンですが、体のあらゆる部分に関係しており、不足すると様々なトラブルの原因となります。
例えば、骨を形成するカルシウムやミネラルの土台となったり、その骨をスムーズに動かすための潤滑油のような役割を果たしたりと、美容の域を超えて私たちにとって不可欠な栄養素となっています。
コラーゲンの不足は、私たちの老化現象と密接に関わっていきます。

 

どうやって体内のコラーゲンを増やす?


では、どうすればコラーゲンを増やすことができるのでしょうか?
体内でコラーゲンを生成するためには、鉄分が欠かせません。
コラーゲンはアミノ酸とビタミンCを元に、鉄分によって生成されます。そのため、体内に十分な鉄分を保持しておくことで、効果的にコラーゲンを体内で生成していくことができるとされています。

鉄分の摂取に関してはこちらの記事が参考になります。

基礎代謝に欠かせない!鉄の働き

 

コラーゲンは体外から摂取できる?


結論から言うと、コラーゲンを体外から直接摂取してもそのまま体内に吸収されることはありません。
コラーゲンをサプリや食品で摂取しても、その他のタンパク質と同様に消化酵素により分解されてしまいます。

ですが、摂取することが無意味なわけではありません。
コラーゲンを摂取した際に、そのままコラーゲンとしての効果を発揮するわけではありませんが、ビタミンCと共にコラーゲン線維の安定化を支える「ヒドロキシプロリン」「ヒドロキシリジン」といったアミノ酸を多く摂取することができますので、コラーゲンの体外摂取は直接的ではないとはいえ、効果があると言えるでしょう。

 

まとめ

今回はコラーゲンについて解説いたしました。
名前を耳にしたことがある方が多いと思いますが、「美容に良い」「肌に良い」というイメージ以上にコラーゲンは私たちの体内で非常に大切な役割を担ってくれています。
体内のコラーゲンを維持し、健康で美しくいるためにもコラーゲンの生成に欠かせない「鉄分」「ビタミンC」など、コラーゲンの生成を助ける栄養素を積極的に摂取していきましょう!