インナービューティーを目指して、カラダの内側から美しくなろう!
カラダの内側から美しくなるために必要な栄養素を毎月厳選して解説する、コラム「インナービューティー栄養素辞典」。第14回は「ビタミンE」。強い抗酸化作用をもつ栄養素です。
ビタミンEとは?
強かった日差しも少しずつ和らぎ、秋の空気を感じるようになりました。肌への紫外線ダメージも落ち着いてきて安心……のはずが、むしろ肌トラブルで悩む方が増える時期です。
肌のターンオーバー周期は一般的に28日と言われており、秋はちょうど夏に受けたダメージが表面化してくる頃。紫外線は皮膚の細胞内に活性酸素を増やし、シミやそばかす、しわ、たるみなどの原因となってしまいます。
そこで効果的と言われている栄養素が「ビタミンE」。ビタミンEには強い抗酸化作用があり、活性酸素による細胞の酸化を防いでくれます。
秋はビタミンEが多く含まれている旬の食べ物が多い時期でもありますので、身体の中から美肌作りを行うのにぴったりなんです。
ビタミンEの働き
抗酸化作用
呼吸で取り入れた酸素のうち約2~3%が変化して生まれる「活性酸素」。強い殺菌作用があり、体内の細菌などを撃退する働きを行いますが、過剰に発生すると正常な細胞にまでダメージを与えてしまいます。
紫外線は活性酸素が発生する大きな原因のひとつで、肌のコラーゲンが破壊されたり、メラニン色素の発生の原因になることがあります。
ビタミンEは強い抗酸化作用をもち、活性酸素による細胞の酸化を防ぎます。
血行促進作用
毛細血管を広げて血行を促進する作用があり、頭痛や肩こり、冷えなどへの効果が期待されています。
生殖機能を正常に保つ
ビタミンEは元々は不妊のネズミに対する実験で発見された栄養素です。餌の合成飼料にレタスや牧草を加えたところ症状が改善したことから、抗不妊因子として知られるようになりました。
副腎や卵巣に蓄えられ、ホルモン分泌を整える作用があると言われています。
1日あたりの必要摂取量は?
ビタミンEの一日あたりの推奨量は18歳以上の男性が6.5mg、女性が6.0mgとなっています。通常の食事内容で過剰摂取になることはほぼありません。
マウスを使った実験では過剰摂取によって骨粗しょう症になる恐れがあるという報告が出ていますので、サプリメント等による極端な大量摂取は控えましょう。
多く含まれる食材
ナッツ類、魚介類、植物性油、緑黄色野菜などに多く含まれています。アーモンド、ピーナッツ、ウナギ、たらこ、ひわまり油、カボチャ、モロヘイヤなどが代表的です。
ナッツは手軽に摂取することができますが、脂質が多くカロリーが高いので食べすぎには注意しましょう。
また、ビタミンEはビタミンA、ビタミンCと合わせて「ビタミンACE」と呼ばれ、一緒に摂取することで相乗効果を得られると言われています。カボチャはこの3つのビタミンが揃っている優秀な食材のひとつです。